上質な靴のかかとに開いている穴の意味がSNS上で大きな注目を集めています。「靴ECの返品理由で、ずーーーっと消えないものがあります。 なんだと思いますか? 答えは、『かかとに穴が開いていた』です」と一枚の写真を紹介したのは、GMOメイクショップ株式会社で、技術やトレンドをユーザーに分かりやすく伝えているエバンジェリストのカズオさん(@makeshop_kazuo)。
かかとの上部に針で突いたかのように開いた穴。お店によってはここにプライスタグを紐で通していたりするが、これは製造時に靴を木型へ固定するための穴で、業界では「タックホール」と呼ばれる。
ある意味、職人が丁寧に作った証とも言えるが、ところが購入者の中には「不良品だ!」とクレームを付ける人も多いそう。この問題について「商品の問題じゃなくて情報設計の問題。 商品ページに一行注意書きを添えることを忘れずに!」と呼びかける今回の投稿に数多くの共感の声が寄せられている。
カズオさんにお話を聞いた。
ーータックホールの意味を理解いただけないお客は多いのでしょうか?
カズオ:購入後のお客様は、理解していただけない方が多かった印象です。購入前のお客さまでは理由を知ってご納得されるお客様と、それでも穴が開いているのは嫌だと購入を辞める方もいました。だいたい半々くらいの割合だった肌感です。
ーー今回のご投稿にこめた思いを。
カズオ:以前靴屋で働いていた身として、靴のECサイトで少しでも返品率が下がるように、商品ページでは忘れずに記載してほしいと思い投稿しました。特にメーカー企業の場合、消費者に情報を伝えるのが得意でない企業が多く、せっかくの製品の良さが伝わっていない、また誤解されているケースもあるため、実物を見ることができないEC上での情報伝達の重要さを知ってほしかったです。
ーーご投稿に対し大きな反響がありました。
カズオ:人生初のバズで驚きましたし沢山の方に届いて嬉しかったです。
ただ一方で頭ごなしに「返品を受けるほうが悪い」と批判される方がでてきたのはちょっと悲しかったです。商売というのはご指摘されてる人たちが見ている世界よりも少しだけ複雑です。その難しさを理解されようとしない方には少し悲しさを感じました。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「それは革靴を制作する時の釘の穴! アッパー(革靴の上部)と踵芯を木型に固定する為の釘の穴。 この穴が開いてるってことは「職人」が一つ一つ、丁寧に木型に固定して大事に作っている証拠。 製品の制作工程に伝統と職人の手が入っている証拠。 元革靴工場の工程管理責任者(3年)」
「この穴が空いている靴は手作りの革靴でお高めと認識してます。 知らないなんてお安い穴無し靴しか履いたことないのかしら」
「知らないのはしょうがないとして、説明しても納得しないのはやべえ」
など数々のコメントが寄せられた今回の投稿。読者のみなさんはこの穴の意味をご存知だっただろうか?
なお、カズオさんが所属するGMOメイクショップ株式会社は、自社ECサイトを運営するためのシステムを提供している。靴屋に限らず、アパレルや食品、家具家電、化粧品など実に約12000店舗が同社のプラットフォームを使って自社ECサイトを運営しており、流通額は13年連続で業界日本一となっているそうだ。小中企業向けから大企業向けまで、予算や規模に応じて使い分けできるそうなので、ご興味ある方はぜひホームページをチェックしていただきたい。
カズオさん関連情報
Xアカウント:https://x.com/makeshop_kazuo
GMOメイクショップ株式会社ホームページ:https://www.makeshop.co.jp/