セルフレジで感じた「違和感」に店内騒然…スーパーやコンビニで多発中の『カゴ抜け』とは?「これは一発実刑の詐欺罪」「自分もやられた…」

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

先日、大型スーパーのセルフレジで商品をスキャンしようとした桃野泰徳(@momod1997)さん。

その時に気づいたある「違和感」とその顛末をX(旧Twitter)に投稿した。

「【セルフレジ詐欺に注意!】イオンのセルフレジに行きスキャンしようとすると、既に3800円くらいスキャンされた状態で放置されてたんよ。これ多分、後の人が気づかずスキャン開始したら大儲けっていう手口なんやろうなあ。すぐに店員さん呼んだけど、騒ぎになってたわ」

桃野さんの投稿に対して、「これは『カゴ抜け』っていうセルフレジ万引きの手口。商品スキャンだけして支払いせず出ていく。出るのにレシート要らない店はこれかなりやられてる」「このカゴ抜け手口、最近流行ってるみたいなので注意。目の前でやろうとした親子が店員にとっ捕まるのを見た」といった証言が多く寄せられた。

きっかけは「初期画面」の違和感

桃野さんが「カゴ抜け」に気づいたのは、当該セルフレジの画面が、通常なら最初に表示されるはずの「マイバッグ」か「レジ袋」かを選択する画面ではなかったことだったという。

「以前、秤り式のセルフレジで、『マイバッグ』をセットする際にエラーが起きた経験があったため、マイバッグかレジ袋かを確認する初期画面が表示されないという違和感……すでに商品が何点かスキャンされている状態であることに気づけました。その時点で画面の上にあるランプが警告を表す赤色になっていましたが、アラームなどは鳴っていませんでした」(桃野泰徳さん)

そして、「面倒なので別のセルフレジに変えようとしましたが、そうなると私の不正行為が疑われると思い、店員さんを呼びました」と、桃野さん。

駆けつけた店員に、当該レジが「スキャン途中」だったことを告げた。

「『お客様の会計ではないのですか?』と確認されたので、『違います。マイバッグにまだ何も入れていません。おそらくですが、スキャンだけして逃げたのではないでしょうか』と答えました。店員さんは『そうかもしれませんね、対処します』と言い、店員さん同士3名ほどで何やら物々しい感じで会話をされ、対処されていました」(桃野泰徳さん)

その後、当該レジには「閉鎖中」の案内が置かれ、桃野さんは別のレジで無事に会計を済ませたという。

「私が帰る時、最初に声をかけた店員さんが、『お知らせくださり、ありがとうございました』と言ってくださいました。店員さんの対応に不快なところは終始ありませんでした」(桃野泰徳さん)

予防策は…「小さな違和感」

今回の桃野さんの投稿に対して、「高齢者などのうっかりミスでは?」といった意見も見受けられた。

だが、圧倒的に多かったのは、スーパーやコンビニ、ファミレスなどで同様の経験をした、同様の場面を目撃した、という方々からのコメントだった。

「今回いちばん驚いたのは、ファミレスで同じ目に遭い、しかも支払ってしまったという方からのリプライでした。飲酒後だと、会計の総額が大きくなっても気づけない可能性が高まります。行き慣れないお店だと、レジの初期画面の違和感に気づけないこともあります。その場合、いきなりスキャンを開始してしまうと、こういった被害に遭う可能性が高くなってしまいます。被害を防ぐためには、”小さな違和感センサー”に気づくことが大事だと思います」(桃野泰徳さん)

セルフレジの「カゴ抜け」対策として、会計後のレシートをゲートにかざして退店する、というシステムを導入している店もあるようだ。

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