悩みごとがあると、何をしていても頭の中で考え続けてしまうことはないでしょうか。ベッドに入ってからも考えが止まらず、気づけば同じことを何度も思い返してしまう人も少なくないでしょう。そんな「心と体のつながり」について、元看護師のさとさんが描いた漫画『”なぜ人は病むんだろう”を解決してくれた一言』が、Instagramで注目を集めています。
それは、作者が看護師として病棟で働いていたときのことです。当時、作者が読んだのは『精神科ナースになった訳』という本でした。
作品の主人公は、母親の死をきっかけに精神的に落ち込み、その経験から精神科に興味を持つようになります。そのなかで主人公が「体の具合が悪いと、心の具合が悪くなるんだと思いました」と話す場面がありました。それに対して医師が返した言葉が、「だいたい血行」でした。
一見するとシンプルな言葉ですが、物語の主人公と同様に作者の心に強く残りました。理由は、日頃から筋トレやランニングをしている人で、精神的に不調になっている人をあまり見たことがなかったからです。
もちろん運動をすれば、すべての悩みが解決するわけではありません。それでも体を動かしている間は、悩みについて延々と考え続ける時間が減り、気持ちが切り替わることがあります。作者自身も、軽いストレッチや筋トレをすることで、「悩みにくくなる」と感じているそうです。
読者からは「初めて知りました...!たしかに毎日水泳や散歩してから落ち込まなくなってきたかも。」「私も職場で悩み事があり、落ちてるんですけど、だいたい血行で勇気がでました。これから庭の草むしりして汗かきます」などの声があがっています。
そんな同作について、作者のさとさんに詳しく話を聞きました。
運動に集中することで何も考えられなくなる
ー「だいたい血行」という言葉が印象に残ったのはなぜでしょうか?
小中高と運動部には所属しておらず、運動習慣がありませんでした。私は結構神経質で悩みやすいんですが、私の友達は優しくてハツラツとしている人が多く、全員運動部だったので、明るい人が多いのかなと憧れがありました。この本を読んだのは就職してすぐあたりでしたが、思い返すと授業で運動している時や何かしらで走ったり歩いたりしている時は重い気持ちが少なかったなぁと思い始めました。
自分の性格のせいでは無く、一時的に血行が悪いから悩むのかと思えたことで悩んだ時も心が軽くなりました。もちろん人それぞれですが、この言葉は短いけど重要なことが詰まった言葉だなと思い、エピソードとして描きたいと思いました。
ーさとさんご自身も運動によって気持ちが楽になったと実感した瞬間はありますか?
ピラティスをやっていた時期があるんですが、意識を呼吸、腹部の筋肉、効かせたい筋肉に意識を持っていかなきゃいけなくて、50分間他のことなんも考えられなくて(笑)。終わった後すんごいスッキリする感覚でした。ウォーキングとか慣れてくると色々考えちゃうので、思いっきり上を見ながら歩いたりして無の状態を作っています。コメントとかだとパーソナルトレーナーだけど鬱になりました、というコメントもあり、仕事となるとまた別なのかとも思いました。
ーこの本を読んで、他に心に残った言葉や内容があれば教えていただきたいです!
全部の内容が深くてなかなかこれ!というのが難しいんですが、主人公ナースがその人の人となりを知りながら今できる1番良い方向を考えていく、それもうまくいかない時もある、というリアルな状態がとても読んでいて入り込めます。実習でも伺ったことのある精神科病棟の雰囲気がわかって、絵でここまで描けるのはすごいなぁと憧れでもあります。
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