「昨日の夕方我が家に子猫がやってきた。旦那の仕事のお客さんが一昨日の夜中保護して『もとの場所に返したほうがいいですかね?』というのを、旦那が『もとの場所に戻したら死んじゃう』と思い、昨日の昼保護。夕方にはうちの子になりました」
そんなメッセージとともに投稿された動画に映っているのは、生後2、3週間ほどの小さな黒猫の男の子「クロスケ」くん。2026年6月9日、飼い主のいずさん(@izutorarin)一家に新たな家族として迎えられました。
クロスケくんを最初に見つけたのは、ご主人の仕事のお客さんでした。夜中の0時頃、自転車でコンビニへ向かう途中に子猫の鳴き声が聞こえ、帰り道で道路の真ん中に出てきたクロスケくんを発見。危険だと感じ、その場で保護したそうです。
猫を飼った経験がなかったため、ひとまず水を与えて一晩を過ごし、翌日にはボランティア団体へ問い合わせたものの、引き取りは難しいとの回答が。「元の場所に返すしかないのか」と悩んでいたタイミングで、仕事で初めて会ったご主人に相談しました。
そこで、ご主人がクロスケくんをいったん預かることに。昼頃、飼い主さんのもとには「保護かな」という言葉とともに写真が届きました。帰宅するご主人の膝にちょこんと乗る姿を見て、飼い主さんは「これは飼うことになるな」と予感したそうです。
よく食べ、人の膝に乗り、小さな声で「ぴーぴー」と鳴くクロスケくん。仮に「クロ」と呼びながら過ごすうちに、その日の夕方には家族として迎えることが決まりました。
「生後5カ月くらい?」会って驚いた小ささ
飼い主の、いずさん(@izutorarin)によると、ご主人が最初に相談を受けた際には、クロスケくんについて「生後5カ月くらい?」と聞いていたそうです。
体もある程度大きくなっている猫を想像し、当初は里親探しの相談に乗るくらいに考えていたとのこと。しかし実際に会ってみると、生後1カ月にも満たないように見えるほど小さく、その姿に驚いたといいます。
保護した人は翌日に引っ越しを控え、転居先もペット不可という状況でした。足元もまだおぼつかないクロスケくんを目の前に、ご主人は、すでに人が触れていることや道路の真ん中へ出てきてしまったことなども考え、元の場所へ戻せば生きていくのは難しいのではないかと判断しました。
実はご夫婦は以前から、「いつかまた迎えたいけど、わざわざボランティア団体にもらいに行ってまで増やすのではなく、偶然出会ったらにしよう」と話していたそうです。すでに2匹の先住猫がいるため、新たに猫を迎え、相性が合わなかったからといって返すようなことはしたくないという思いがあったのが理由でした。
今回の出会いは、まさにそんな「偶然」の形で訪れました。ご主人もある程度は「このまま面倒を見るかもしれない」と考えていたようで、飼い主さんも「子猫か」とわくわくしていたとのこと。帰宅後に少し話し合い、クロスケくんを迎えることを決めました。
よく食べ、すくすく成長 人を見つけるとすぐそばへ
迎えられて間もないクロスケくんですが、ご飯はしっかり食べ、毎日着々と体重を増やしています。
トイレを失敗したのは最初の1回だけ。その後は用を足したくなると、自分からサークル内のトイレへ向かうようになりました。人を怖がることもなく、誰かの姿を見つけるとすぐに向かってくるほど元気いっぱい。飼い主さんは現在の印象について、「人を怖がらない、わんぱくな男の子」と話します。
一方、先住猫2匹とはまだ直接対面させていません。お互いに怖がったり警戒したりする様子はないものの、クロスケくんの体重が増え、薬を飲めるようになり、お腹の回虫などの問題もすべてクリアになってから会わせる予定だといいます。
先住猫たちは5歳でまだ体力もあることから、その点でも問題はなさそうだと考えているそうです。
5年前に亡くした子猫 重なる6月の出会い
クロスケくんとの出会いには、飼い主さんにとって忘れられない記憶も重なっています。
5年前の6月にも、クロスケくんと同じくらいの大きさの子猫を保護しました。その子は栄養失調だったためか、体のあちこちに障害があり、「今日は大丈夫かな」と毎日心配しながら過ごしていたそうです。
やがて、生育が十分ではない体で2歳のときに亡くなりました。そのときのつらさは、今も忘れることができないといいます。そして5年後、同じ6月にやってきたのがクロスケくんでした。
「その子のぶんまで長生きさせてくれるためにクロスケが来てくれたのではないかと思うことがあります。大切に育てたいです」
偶然重なった季節の中で、再び始まった子猫との暮らし。小さな足で新しい居場所へたどり着いたクロスケくんには、これから家族と過ごすたくさんの時間が待っています。