PV5の最長航続距離は528km!
日本に導入されるPV5には、商用モデルの「PV5バン」と乗用モデルの「PV5パッセンジャー」の2タイプが設定されている。
ボディサイズは全グレード共通で、全長4695×全幅1895×全高1925mmだ。
PV5バンは前席のみを備えた2名乗車仕様。一方、PV5パッセンジャーは2列目に3人掛けのベンチシートを備えた5名乗車仕様となっている。
グレード構成は、PV5バンが1グレードのみ。PV5パッセンジャーは「ベーシック」と「プラス」の2グレードが用意される。
各グレードの航続距離(WLTCモード)、バッテリー容量、モーター出力は以下の通りだ。
【PV5バン(ロングレンジ)】
・バッテリー容量:71.2kWh
・航続距離:528km
・最高出力:120kW
・最大トルク:250Nm
【PV5バン(スタンダード)】
・バッテリー容量:51.5kWh
・航続距離:379km
・最高出力:89kW
・最大トルク:250Nm
【PV5パッセンジャー プラス(ロングレンジ)】
・バッテリー容量:71.2kWh
・航続距離:521km
・最高出力:120kW
・最大トルク:250Nm
【PV5パッセンジャー プラス(ロングレンジ)】
・バッテリー容量:51.5kWh
・航続距離:377km
・最高出力:89kW
・最大トルク:250Nm
【PV5パッセンジャー プラス(ロングレンジ)】
・バッテリー容量:51.5kWh
・航続距離:377km
・最高出力:89kW
・最大トルク:250Nm
PV5のライバル車は? 前輪駆動のみで大丈夫?
PV5の航続距離(一充電走行距離・WLTCモード)は、バンであれば51.5kWhバッテリー搭載車でも377kmを確保しており、商用用途としては十分なレベルにある。
実際の航続距離は積載重量の影響を大きく受けるものの、実航続距離をカタログ値の70%程度と見積もっても260km以上の走行が可能だ。配送エリアが比較的コンパクトな地域であれば、大きな支障はないだろう。
一方で、気になるのは航続距離よりも最大積載重量かもしれない。PV5バンの最大積載重量は、ロングレンジが550kg、スタンダードが650kgとなっている。
最大積載重量を基準にすると、国産車ではトヨタ タウンエースバンや日産 NV200バネットが競合車として挙げられる。ただし、PV5はこれらのモデルよりひと回り以上大きなボディサイズを持ち、BEVであることから価格も高めに設定されている。
また、PV5バンの駆動方式は前輪駆動(FWD)のみだ。タウンエースバンやNV200バネットも前輪駆動を基本とするが、降雪地域向けに4WD車が用意されている。4WD設定のないPV5バンは、降雪地域では販売面で不利になる可能性がある。
PV5バン最大の魅力は、低床フロアにある。床面地上高419mmのリヤステップは低く、荷物の積み下ろしがしやすい。これは日々の業務におけるドライバーの負担軽減にもつながる。
さらに、運転席への乗り降りもスムーズだ。国産ミニバン並みの優れた乗降性は、一般的な国産商用バンとの大きな違いといえる。
バックドアには観音開き式を採用しており、この点はユーザーによって評価が分かれそうだ。左右のスライドドアは手動式となる。また、Kiaはバンユーザーの用途に合わせた架装やアクセサリーの拡充にも力を入れていくとしている。
一方、PV5パッセンジャーでは、51.5kWhバッテリー搭載車の航続距離は日常利用には十分なものの、長距離移動ではやや心許なく感じる場面もありそうだ。そのため、遠出を前提とするのであれば71.2kWhバッテリーを搭載したロングレンジ仕様がおすすめとなる。
実航続距離を同様にカタログ値の70%程度で見積もると、約360kmの走行が可能な計算だ。これだけの航続距離があれば、長距離移動時も急速充電を活用することで比較的余裕を持って移動できるだろう。