海岸を歩いて漂着物を探す「ビーチコーミング」をしている男性が、福岡県内の別々の海岸で、「ルパン三世風」の小さな頭部パーツを、5年間で3回も拾いました。調べてみると、その正体は1970年代にガチャガチャで景品になっていた「ポリヘッド」と呼ばれるものでした。投稿は524万回以上表示され、「3回目はもう奇跡ですねw」「ロマンがある」との声が寄せられています。
投稿したのは、海岸を歩きながら漂着物を探す「ビーチコーミング」の活動をしているDennyさん(@De2_trash_rush)です。Dennyさんは福岡県内の海岸で、海藻や小枝に混ざって砂浜に落ちていた、指先でつまめるほどの小さな頭部パーツを拾いました。眉をひそめたような表情や、長いもみあげを思わせる造形があり、Dennyさんは「ルパン三世風」の顔と表現しています。このルパン三世の頭部パーツを拾ったといいます。
Dennyさんがこのパーツを拾うのは、今回が3回目です。最初に拾ったのは5年前、2回目はその2年後で、いずれも福岡県内の別々の海岸だったといいます。
「以前拾ったものを普段の生活の中で思い出すことはありませんでしたが、3個目となるルパン三世風の頭を見つけた瞬間、一気に記憶がよみがえり、古い友達とばったり会ったときのような興奮を覚えました」
Dennyさんによると、長い間自然にさらされていたため、本来の状態とは変わっているかもしれないものの、1つはオレンジっぽい色が残り、残り2つはベージュっぽい色をしているといいます。どれも、強く握ると粉々に砕けてしまいそうな質感です。
Dennyさんは「このルパンの顔を海岸で拾うのはこれで3回目。どんな売られ方してるのかいい加減知りたい」と、X(旧Twitter)に投稿しました。すると、『ビーチコーミング小辞典』の著者である林重雄さんから、昔のガチャガチャの景品だったとのヒントを得たといいます。さらにインターネットやYouTubeで調べたところ、1970年代にガチャガチャで景品になっていた「ポリヘッド」だと分かりました。投稿のコメントにも「昔はこれがガチャに入っていたんだよ」「銭形警部や峰不二子もある」といった情報が寄せられました。
Dennyさんが調べた情報によると、ポリヘッドは胴体はなく頭部だけの人形で、カプセルにも入っておらず、ガチャガチャのハンドルを回すとそのまま出てきたそうです。販売方法を知ったDennyさんは、「とてもシュールですね(笑)」と笑います。
これほど大きな反響は予想していなかったというDennyさん。当初は、海洋プラスチック問題に関する批判的なコメントがくると身構えていましたが、実際には「ロマンがある」「マジで運命じゃん」といった好意的な反応が多く、驚いたといいます。
「私より少し上の世代の方々にとっては懐かしいおもちゃだったようで、当時の思い出を語ってくれたのが、とてもうれしかったです」
同じパーツに何度も出会ったことについて、Dennyさんは漂着物をコレクションする人たちの間で、よく使われる「引き寄せの法則」という言葉を挙げました。
「たまたま最初の1個になんとなく情が移ってしまい、手元に残していたことで、2個目、3個目につながったと思います。最初の1個で気に留めていなかったら、その後もただの『ゴミ』としか認識できなかったかもしれません」
Dennyさんによると、ポリヘッドにはたくさんの種類があり、今になって思い返すと、過去にウルトラマンやキユーピーなども見つけたことがあるといいます。そのときはゴミ袋に捨ててしまい、「苦い思い出」になっているそうです。
最後にDennyさんは、ビーチコーミングの魅力について次のように語りました。
「まずは、ひとりでも多くの人が『海辺を歩いてみたい』と思えるような発信をしていきたいと思っています。自分の足で歩き、自分の目で見つけた漂着物は、お金では測れない宝物になるはずです。ぜひ皆さまも海辺の宝探し『ビーチコーミング』にチャレンジしてみてください!」