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これぞ熟練の手仕事…何度見ても飽きない靴クリームの充填動画 容器の縁でピタッと正確に止める職人技 一人前になるには何年かかる?

平藤 清刀 平藤 清刀

なめらかな漆黒の液体が容器に注がれ、縁の寸前でピタッと止まる。簡単そうに見えるが、初心者がやれば溢れさせてしまうだろう。これは、革製品のケア用品を製造・販売する株式会社コロンブス(@columbus_pr)の公式X(旧Twitter)に投稿されている、正確さと美しさを兼ね備えた職人技だ。機械化が進む現代において手作業にこだわる理由を、同社の広報担当者に聞いた。

手注ぎで1日1000個以上を製造

Xに投稿されている動画で見られるのは、まさに熟練の技。クリームは冷えて固まる際に収縮するため、二度注ぎをする。そうすることで、フタを開けたとき、まるで鏡面のように美しい艶(つや)が生まれる。

この「技」は、ちょっとでも気持ちがそれると溢れさせてしまうため、見た目以上に難しい。習得するにはどれくらいの期間が必要なのだろうか。

「クリームには、固形、ペースト、液状など様々な種類があって、一般的な製法として乳化というものがあります。これには温度管理や粘度の見極めなど、経験と技術が必要になるため、一人前になるには2~3年かかります。現在、若手の職人でも30代ですから、今後は技術の継承が課題です」

1日に1000~1500個製造されるという熟練の手仕事は、次世代への技術継承という課題と向き合いながら守られているのだ。

そもそも革靴はなぜ靴クリームで手入れするのか

靴クリームの本来の役割や具体的な効果について、担当者は次のように語る。

「主にビジネスシューズなどの革靴が対象です。大きな役割は、革の艶出しと革に栄養を与える保革効果です。革は生き物と同じで、放っておくと乾燥してしなやかさを失い、ひび割れてしまいます。クリームが油脂分と水分を補給して柔軟性を保ち、表面に美しい光沢を与えます」

定期的に手入れをすれば、革靴の寿命は格段に延びるという。ひと口に靴クリームといっても、艶を出すワックスや革を守る油脂など、用途に合わせて配合を変えているそうだ。

「靴クリームを選ぶ際は、『革の種類との相性』『保革・補色効果』『仕上がりの好み』の3つのポイントを意識して選ぶといいですよ」

艶を強調したいのか、しっとりとした質感に仕上げたいのかで、適したクリームが変わる。

「お手入れの際も、一度に多くのクリームを使わず、少量を何回かに分けて重ね塗りすると仕上がりが綺麗に仕上がります。また、色選びで困った際は、履いている靴より少し薄めの色を選ぶのがお勧めです」

自分で靴を磨いた経験がある人なら分かると思うが、無心で手を動かして「靴を磨く時間」は、どこか瞑想に似た心地よさがある。

「正しくクリームを選んで手入れをすることで、『靴を磨く時間』そのものも楽しんでいただけたら幸いです」

容器の縁でピタッと止め、一滴の妥協もなく注ぎ込まれた手仕事の技。丁寧に磨き上げられた革靴の輝きは、そんな職人たちの誠実な手作業によって足元から支えられている。

◇  ◇

株式会社コロンブス

https://www.columbus.co.jp/

公式X(手注ぎの動画あり)

https://x.com/columbus_pr

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