一般的な企業で働いていると、月給で給与支払いがされますが、ホストやキャバクラ、風俗店などの『夜のお店』は違います。夜のお店は基本的に「即金」で、働いた分がすぐ手に入る業種が多いのです。
風俗店に関しては100%日払いですし、飲み屋も2週間に1回や週払い、日払いに対応する店がほとんど。近頃は有名店だと月に一度の給料のところも増えましたが、契約条件によっては全額日払いも可能なのだそうです。
キャストからすれば速攻でお金が入るのは嬉しいものの、実は即日・即金こそが金銭感覚が狂う最大の理由。まとめてドカンよりもチマチマもらっているだけで自分がいくら稼いでいるかわからなくなり、紙幣へのありがたみも薄れてしまうのです。
日払い、週払いが「明日稼げばいい」思想に歪む
飲み屋の場合だと相当稼いでいるキャストに日払い、週払いの条件を取り付ければ処理が追い付かず、当の本人もお金持ちなので給料日を急いでいません。要するにキャバクラで即日即金系のキャストは給料がそう多くないため、「すぐにあげられる」ということ。
風俗は日給が基本なので全員日払いの対象ですが、こちらのお仕事は1日の稼ぎに天井があります。1日に100万円を渡すことは絶対になく、飲み屋よりもさらに短期離職率が高いので日給制でなければ誰も働きません。風俗業界で週払い、月払いだと一気に悪質店扱いになるほどです。
ただ、その日の頑張りが目に見えるとやる気が出る反面、「ま、ちょっとくらいなら使ってもいいか」なんて油断しがちになります。まとめて1000万円口座に振り込まれるよりも、手渡しの1〜5万を毎日貰い続けると、少しずつ感覚が狂っていくことに……。
5万円もらったら「3万円は貯金、2万円は明日の買い物代」と“仕分け”できる人もいますが、歴が長くなってくるとお金の管理がずさんになるケースが多発します。最初はしっかりとできていても、即日即金に慣れてしまうと「明日また稼げばいい」と思い始め、日給数万円でも足りなくなったり、少ないと感じたり、もらった瞬間飲み代に溶かしはじめてしまうのです。
給与明細なんかない!?即日即金は確定申告で“詰み”やすい
いくら日給制と言えど、給与明細は一応出ます。しかし、その場で本日の“アガリ”だけを見せられ希望しないと紙の明細をもらえないとか、受け取った本人がすぐに(明細を)捨ててしまう話も多く、それが「結局トータルでいくらもらったか謎」になってしまいます。
収入の総額を把握できていないと金銭感覚がおかしくなる原因にも繋がり、確定申告の際にも困りますが……“日払い・週払い勢”はこの手のタイプがとても多いです。自分が1カ月にいくら稼いでいるかもわからないなら確定申告につまづくのは当然で、そもそも納税の意識が低いからこそ収入の把握が甘いのかもしれません。
もちろん全員が確定申告していないわけではないため勘違いしないでほしいものの(苦笑)、いざ挑もうとして「結局年収いくらだ?明細捨てちゃった!あ、もらってないかも!」となり、本格的に“詰んで”しまうのです。
財布がピンチの時なら即日・即金に救われるものですが、それ以外だとお金の管理がきちんとできない限り日払い・週払いはかなり危険。特に散財癖がついた人にとって日払いは沼にハマる恐れがあるため、夜職の甘い蜜ばかりを吸い上げているとせっかくのお金も貯められません。現役ナイトワーカーさんは十分に気をつけましょう。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。