7月にYoutubeでMVが公開されたところ、瞬く間に100万回再生を記録し話題の楽曲『Slit』。
美しい白人女性が歌い上げる切ないラブバラード。アーティスト名義は「bittersweet feat.Christina」で概要欄には「日本の音楽プロジェクト。楽曲ごとにVo.を替えて発表する。略称は『ビタスイ』」とあるが、いったいどんなプロジェクトなのだろうか?
プロジェクトリーダーで作詞・作曲を手がけるYoshihiro Kaikeさんに話を聞いた。
ーーbittersweetとは?
Kaike:2025年5月5日に結成されたプロジェクトです。ライブとかをしているわけじゃないですが、定期的に楽曲を作って、いろんなシンガーやミュージシャンとコラボしたMVを発表しています。
ーー今回コラボしたChristinaさんはどんな出自のシンガーなのでしょうか?
Kaike:ロシア出身で、もともとはオペラ出身のシンガーです。現在は関西在住で今年の「高槻ジャズストリート」(※大阪府高槻市で開催される音楽イベント)にもChristina Bandというバンドで出演していました。
bittersweetでは毎回さまざまなシンガーとコラボレーションしているのですが、Christinaとは1月に知人を介して知り合い、歌声がとても素敵だったのでぜひ一度ご一緒したいとオファーしました。
ーー『Slit』はこのコラボのために書き下ろしたんですか?
Kaike:はい、「切ないラブソングが歌いたい」というオファーがあったので、一から彼女の声に合った曲を考えました。「Tell me」と3回繰り返すサビのフレーズが最初に浮かんできて、そこからは比較的スムーズにできましたね。
ーー『Slit』というのは服などのデザインで入っている切れ目のことですか?
Kaike:そうです。服のデザインとしても好きなんですが「スリットから垣間見える乙女心」のようなものを表現したかったんです。歌い手の表現力の高さもあり、仕上がりにはとても満足しています。
ーー今回の反響についてはどう感じていますか?
Kaike:初めからバズったわけではないのですが、ある時から急に高評価が増え始めて、気がついたら100万回突破していました。これまでの動画はせいぜい数万回再生だったのでびっくりしたけど、自分が好きな人たちと作り上げたものが評価されるということは本当にうれしかったです。
インドやインドネシアからもすごく反響があるんですよ。2月にドラマーのHalさんとコラボした時に外国人の登録者が一気に増えたので、海外でバズる土壌ができていたのかもしれません。
ーーbittersweetとしては今後どんなことをやっていきたいのでしょうか?
Kaike:これでお金を稼ごうとは全然思ってなくて、楽しく作りたいものを作れたらそれで満足なんです。コラボするシンガーに見合った曲が作れて、それで相手やリスナーが喜んでくれたらそれに勝ることはないなと。
実は僕は普段、音楽とは関係ない仕事をしていて、楽器も全然弾けません。今回の『Slit』やこれまでに発表した曲も、実は全部鼻歌で作ってるんですよ(笑)。
ーー鼻歌で作ったというのがすごいですね。
Kaike:僕は今42歳ですが高校1年の頃にバンドブームがあって、ものすごくバンド活動に憧れたものの、田舎に住んでたので叶えることができませんでした。ならば一人で、と楽器にチャレンジしたけどまったくものにならず…最後に残ったのが鼻歌だったんです。
鼻歌をカセットテープに録って100曲くらい作って、雑誌とかの応募企画にアカペラで歌った音源を送りまくってました。何度か誌面に名前を載せてもらうこともできましたが、高校卒業後は仕事に追われてそんな活動をすることもなくなってしまいました。
ーーbittersweetの活動はどのように始まったのでしょうか?
Kaike:「KOBE未来フェス」という神戸の地域イベントに携わる機会があり、仲間に鼻歌のことを話したら「じゃあイベントのイメージソングを作ってみたら」と勧められたんです。それでいろんな人の協力を得て出来たのが『super experience』という曲。そこからは急ピッチで現在のような活動が始まっていきました。
◇ ◇
現在の活動状況にはとても満足しているというKaikeさん。その楽曲が多くのリスナーやミュージシャンに愛されるのは、彼が少年時代に音楽に抱いた憧れを純粋に保ち続けているがゆえなのかもしれない。
bittersweet関連情報
▽YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@bittersweet_project_Official
▽Spotify公開プレイリスト:https://open.spotify.com/playlist/0yrimlqh0bgKrxmFMgtVdS