「今日も今日とて朝から出待ちして、滑り落ち阻止遊びに誘導してくる長男猫。阻止されるまで滑り落ちてくる」ーー。そんなコメントとともにX(旧Twitter)へ投稿された動画が、2万件を超える「いいね」を集め、大きな話題を呼んでいます。
映っているのは、元保護猫で12歳になる長男猫の「シノスケ」くん。階段の上で寝そべっていたシノスケくんは、飼い主さんが近づくと「ニャー」と愛らしく鳴き、体をくねらせながらスルスルと階段を滑り降りていきます。
階段の角を上手に使って体を支えているため、安定感は抜群。飼い主さんが先に降り、「これ以上滑らないように」と優しく手で制しても、まったく意に介さず、手を払いのけるようにしてなおも滑り落ちようとします。
飼い主さんとの「滑り落ち阻止遊び」を心から楽しんでいるような姿に、ネット上では「うねりうねり」「液体の滑らかさがありますね」「完全に遊び方理解してる」「滑り落ちてくるのかわいすぎる」「階段の角が気持ちいいんだにゃ」といった声が寄せられました。
「一緒に遊ぼう!」 誘うシノスケくん
飼い主の、nenekoさん(@Cat1221)によると、このユニークな遊びの原点は、子猫の頃までさかのぼるのだそう。
「シノスケは子猫の頃から、高い場所に乗って『撫でて』と甘えるのが大好きでした。キャットタワーの段でゴロンと寝転び、撫でてもらうことが日課になり、その後は棚やテーブルの上でも、落ちそうなポーズをして構ってもらうようになりました」
戸建てへ引っ越し、階段のある家で暮らし始めてからは、階段でも撫でたり遊んだりするようになり、その延長で滑り落ちる遊びが始まったといいます。
「面白いことに、人がいないときにはまったくやりません(笑)。必ず私がいることを確認し、顔を見ながら滑り落ちます。シノスケにとっては、滑ること自体が目的というより、『見て!一緒に遊ぼう!』という気持ちで、私とのやり取りを楽しんでいるのだと思います」と飼い主さん。
初めてこの光景を目にしたときは、「危ない!」「大丈夫!? 痛くない?」と非常に驚いたそう。しかし、当の本人は気にすることなく、ゴロゴロと喉を鳴らして甘えてきたため、「本人にとっては遊びなんだな」と納得したといいます。今ではすっかり、シノスケくんなりの「遊ぼう!」のサインとして定着しているそうです。
もともと人と遊ぶことが大好きで、以前はおもちゃを空中でキャッチして持ってきたり、レーザーポインターをくわえて目の前に「ボトッ」と落とし、誘ってきたりすることもあったのだとか。おもちゃそのものよりも、飼い主さんとやり取りしながら遊ぶ時間こそが、一番の楽しみのようです。
人見知りだけど家族には超甘えん坊
ユニークな遊び方で楽しませてくれるシノスケくんですが、実はとても怖がりな性格です。
生後3カ月ほどの頃に保護主さんから譲り受けた当初は、新しい環境に慣れるまで3日ほど夜鳴きをしたり、隠れて過ごしたりしていたといいます。今でも、知らない人が訪ねてくると隠れてしまうほど、警戒心が強い一面を持っています。
しかし、大好きな家族の前では一転して超甘えん坊。声をかけただけで大きな音を立てて喉を鳴らし、膝に乗るとなかなか降りないため、飼い主さんが動けなくなることもしょっちゅうなのだそうです。
冬には布団に入ってきてふみふみをしたり、手を差し出すと自分から重ねてきたり、飼い主さんが寝返りを打つと一緒に向きを変え、背中にぴったり寄り添って眠ったりすることもあるといいます。
「保護主さんから譲り受けた頃の姿を思うと、今ではこれほど信頼して甘えてくれることが本当にうれしく、そこがシノスケらしい一番の魅力だと感じています」と、飼い主さんは語ってくれました。
かつて新しい環境に戸惑っていたシノスケくんが、今では全身で「一緒に遊ぼう」と伝えています。その無防備な甘え方には、家族と重ねてきた歳月がにじんでいるようです。