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「日本の読み物 オ~サ」では分かりにくい…京都の図書館が「認知症にやさしい図書館」へリニューアル 迷わず読みたい本にたどり着く工夫とは

京都新聞社 京都新聞社

京都市左京区の市岩倉図書館が「認知症にやさしい図書館」を目指し、案内表示や図書の配置を見直した。当事者や研究者と議論を重ね、説明書きを具体化したり、混乱につながる不要な掲示物を除いたりし、認知症の人を含む誰もが利用しやすい環境に近づけた。

認知症でも暮らし続けやすい地域づくりの一環として、福祉や建築の研究者と連携し、約5年前から力を入れてきた。昨年3月には認知症の当事者や家族が館内を巡り、優れた点や改善すべき点を挙げてもらった。

指摘を踏まえて館内を整備し、5月29日にお披露目会を催した。

認知症に関する書籍や大活字本は隣り合う棚にまとめた。当事者らが館内で迷うことなく、読みたい資料を見つけやすくした。

書架の中身を示す案内表示は、分かりづらさを当事者に指摘され「日本の読み物 オ~サ」を「かいたひとのなまえがオ~サではじまる」などと改めた。

手芸、書道など各分類の配置を示すため、児童コーナーの書棚内に差す仕切りは、文字に加えて京都精華大生が描いた絵も載せ、直感的に分かる。認知症に特化した配慮ではないが、当事者から評判が良いという。

一方、情報過多は混乱につながるため、カウンターに張っていた多種類のポスターは最小限に減らした。

主導した井上典子前館長は「当事者の視点を入れて改善できた」と特徴を説明する。

協力した京都光華大の永井邦明講師(作業療法学)は「図書館は世代を問わず気軽に利用でき、地域に溶け込める拠点」として、誰もが過ごしやすくする意義を語った。

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