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タオルを募り、保護犬・保護猫団体に配る「タオルバンク」活動 犬猫の命を包み、保護活動の人たちを励ます

保護犬、保護猫団体に毎月、使わなくなったタオルやシーツを集めて送り届ける「タオルバンク」と呼ばれるボランティア活動をしている女性が福岡にいる。地元のクリエイターらとともに犬猫支援チャリティマーケット「どうらくいちば」を主催している前田マユミさんだ。犬猫の命を守るため保護活動に尽力している人たちを後方支援し、毎月、シェルターなどにタオルを届けている。

前田さんは2022年5月から、動物を支援したい思いを抱くクリエイターたちと、犬猫支援チャリティマーケット「どうらくいちば」を福岡市内で毎月主催。売り上げの一部を保護犬、保護猫団体に寄付している。今年(2026年)7月が60回目の開催となる。

「タオルバンク」を始めたのは約1年前から。来場者などから使わなくなったタオルやシーツを募り、クリエイターらと仕分けをして、必要とする保護団体に直接持参している。毎月200〜300枚、この1年間で2000枚以上を届けてきた。タオルバンクの活動をしている保護団体は全国にあるが、前田さんのように保護活動をしていないクリエイターらが協力して行なっているのは珍しい。

保護活動の現場では、タオルやシーツは動物たちの命や安全を守るための必需品だ。特に野良猫のTNR((捕獲・不妊去勢手術・リターン)活動の場合、捕獲器に入った猫はパニックになって網に鼻をぶつけたり爪を剥がしたりすることも多く、捕獲器をシーツでくるむ、中にバスタオルを敷くなどしてパニックやケガを防ぐ。

保護猫団体のシェルターでも、タオルは体をふく、ベッド代わりにする、ケガや皮膚病の子のケア、子猫や高齢の子の保温、ふきとりや清掃など、日常のケアや衛生を保つための消耗品だ。だが「どの団体もタオルは足りていないのが現状」(前田さん)という。

前田さんも以前、自宅のある地域でTNRをした経験がある。だが「メンタル面で苦しくなり、保護活動は自分には向いていない」と痛感したという。 

「捕獲器を仕掛けた夜は必ず緊張しすぎて吐いてしまうんです。捕獲器の金網をダンボールやタオルで全部覆って、引っかからないよう工夫していたのですが、それでもケガさせたりしたらどうしようかと不安で…」

同時に、外猫の命を守るため、医療費を寄付などでまかない、苦労しながら活動している個人や団体の人たちはすごいなとも感じた。「中には資金面や精神面で追い込まれ、団体の代表が命を断つといった事件も全国的には起きています。そのように最前線で頑張っている人たちを守り、後方支援することは自分にもできる。そう思って始めたのがタオルバンクなんです」

実際にタオルを募り始めると、実家じまいや引っ越しなどで出てきたもの、新品やきちんと洗われたものなど、たくさんのタオルが集まった。ただ、中には「『猫やけん、こんなんでいいやろ』といわんばかりの、どう見ても汚くて使えないものを平気で持ってくる人もいました。それをそのまま保護活動をしている人たちに届けてしまうと、ひどく傷つくんですよね。これは物資の支援現場ではよくあるそうですが、だからこそ、私たちは、保護活動をしている人が心から喜んでもらえるものを届けたいと思っています」

そこで、前田さんは集まったタオルを4段階でチェックするしくみを考案した。①清潔なタオルを持ってきてもらう(洗濯されていない、カビがある、長期保存してダニの心配がある、破れているなどは持ち込みNG)②クリエイターたちが「もし自分が受け取ったら嫌なもの」を除外する③現場で使えるかどうかを再判定④用途別(清潔で十分使えるもの、お掃除用など)に仕分け、という4ステップを経てタオルを選別。また、郵送は受け取らず、対面で持参してもらう、一度にたくさんではなく毎月少しずつ持ってきてもらう、といったこともお願いしている。

 

そのようにして丁寧に仕分けされたタオルは、現在、拠点の福岡市から大牟田市、田川市、宮若市にある団体に直接持参。都市部で集めて、必要な地域のハブ団体に届け、そこからそのエリアの各団体や個人に配ってもらうしくみだ。支援エリアは今後も増える予定という。

前田さんは「タオルが足りない」といったメッセージが保護団体のSNSに投稿されたときは「救難信号だと捉えている」という。「タオルやシーツを仕分けして持っていくと、すごく喜んでもらえます。『一枚一枚きれいなタオルを寄せてくださった方の思いを大切にします』『いただいたタオルが心の支えになり、この活動を継続できています』とSNSにお礼を添えてあげてくださる保護団体の方もいて、そんなときはこの活動をしていてよかったなと思います」

動物たちの命を包み、保護活動の人たちを励ますタオル支援の輪。前田さんはこれからも縁の下の力持ち役に徹し、「タオルを寄付していただいた方々のやさしさを、保護活動している人たちへ繋いでいきたい」と話している。

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「どうらくいちば犬猫支援プロジェクト」

インスタグラム @douraku_ichiba

犬猫支援チャリティマーケット「どうらくいちば」〜次回(第60回)は2026年7月21日〜27日(24日は休)、第61回は2026年8月18日〜24日(21日は休)、第62回は2026年9月19日〜23日。場所は、福岡市南区高宮3-3-1 福岡市男女共同参画推進センター アミカス2階ギャラリー(西鉄高宮駅直結)。

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