大工の男性が現場の下見で訪れた建物で、使われていない台所の引き出しの底から見つけたのは、30年以上前のものとみられるユニクロの折込チラシでした。そこには「手をつないだ人型」の旧ロゴや、Champion、Nike、adidasといった他社ブランドのスポーツウェアが掲載されており、現在とは異なるラインナップが並んでいます。写真がThreadsに投稿されると6万件を超えるインプレッションを記録し、「このロゴ懐かしいー!」「NIKEとか売っててオリジナルじゃないんですね!」といった声が寄せられました。
投稿したのは、3児の父で現場職人として働くOTORNさん(@otorn)。大工の先輩と現場の下見に訪れた際、台所の引き出しの中には使われていない包丁や調理器具が残されており、その下に古いユニクロの折込チラシが敷かれていたといいます。
「実はその時、食後でとにかく眠かったんです(笑)。半分寝ながら下見をしていたのですが、突然現れた昔のユニクロのチラシを見て一気に目が覚めました。僕の中で懐かしい思い出がよみがえり、すぐ投稿しようと思いました」
チラシにはゴールデンウィークのセール品が掲載されており、モデルのメイクや服装、独特のフォントなど、当時の雰囲気がそのまま残されていました。これを見たOTORNさん自身も、高校3年生のころに友人たちと電車に乗って初期のユニクロの店舗へ遊びに行った記憶が一気によみがえったといいます。
投稿に寄せられた反響の中で、多くのユーザーが注目したのが「価格」と「ブランドの変遷」でした。思いがけない大反響について、OTORNさんは「それだけユニクロという存在が、多くの人の青春や生活に深く根付いている証拠なんだと思います」と分析します。同時に、当時はまだ「安かろう悪かろう」と揶揄されることもあったブランドが、今や世界的なアパレル企業へと躍進した歴史に感銘を受けたのだとか。
OTORNさんはSNSで「日常映像作家」を名乗っており、家庭や仕事の中での出来事を記録しているそうで、今回のチラシとの出会いもそんな日々の記録の1コマでした。
「誰かにとってはただの古い紙でも、ある人には青春や思い出が詰まった宝物かもしれません。日常は、その瞬間だけを見ると何でもないことばかりです。でも10年後、20年後に振り返った時、その何気ない日常こそが一番価値のある記録になると思っています」