きれい好きな30代女性のAさんは、毎日欠かさず掃除機をかけるのが日課です。朝、家族が出かけた後にテキパキと前後に動かしながら家中をひと回りします。掃除機をかけるコツとして「速く動かすほどたくさん吸い取れる」と信じていたAさんにとって、これは効率的な家事に欠かせない動きなのでした。
しかし掃除を一通り終えた後でも、床にほこりが落ちていることがあります。これに対してAさんは「毎日掃除機をかけているのに、どうして?」と首をかしげるのでした。
そんなある日、友人との会話のなかで「そういえば、掃除機ってゆっくり動かしたほうがゴミがよく取れるって知ってた?」と言われ、Aさんは驚いて目を丸くします。
では、掃除機はゆっくり動かすべきなのか、早く動かすべきなのか、どちらの方がいいのでしょう。家電アドバイザーのみのはらみかさんに聞きました。
掃除機をかけるスピードはどのくらい?
―掃除機はゆっくりかける方がよいと聞きましたが、その理由を教えてください。
掃除機は、押すときに回転ブラシがゴミをかき出し、引くときに吸い取る仕組みです。そのため、速く動かしすぎると吸い込み口がゴミの上を通り過ぎてしまい、せっかくかき出したほこりを吸い取れないまま終わってしまいます。
特に引くときをゆっくり意識するだけで、よりしっかりとゴミを吸い取れます。「早く終わらせたい」という気持ちはよくわかりますが、ゆっくりかける方が結果的にきれいになり、かけ直しの手間も省けますよ。
―フローリング・カーペット・畳など、床の素材によってかけ方は変わりますか?
フローリングや畳は、床面を傷つけないように目に沿ってかけるのが基本です。カーペットやじゅうたんは、毛足が長いぶん、フローリングよりもゴミを取りづらいので、よりゆっくり丁寧にかけましょう。
縦方向だけでなく、横方向にも掃除機をかけるとしっかりゴミを取り除けます。このように素材に合わせて掃除機をかけると、きれいに仕上がります。
また、床質や床の状態によって、運転モードを自動で切り替えてくれる商品もあるので、自動モードがある場合は使うのがおすすめです。
―掃除機をかけるタイミングや頻度、窓の開け閉めなど、知っておくと得する豆知識はありますか?
掃除機をかけるベストなタイミングは、朝起きてすぐか、外出から帰ってすぐです。人が動き回るとほこりが舞い上がってしまうため、誰も動いていない時間の後が効率よく吸い取れます。
また、窓を閉めた状態で掃除機をかけるのも大事です。
窓を開けると外からの風でほこりが舞い上がり、せっかく吸い取ったほこりが再び広がってしまいます。頻度はリビングなど人の出入りが多い場所は毎日、それ以外は週2〜3回を目安にすると、清潔な状態を維持しやすくなります。
◆みのはらみか 家電アドバイザー
「愛着を持てる家電」をモットーに、250点以上の製品を自らレビュー。生活者目線での分かりやすい解説で、テレビや雑誌など多くのメディアで活躍中。家電製品アドバイザー資格保有。
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