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行列で混雑も、人気すぎる“めじるし”って? ガチャで集める人続出「みんな持ってるから欲しい」「たくさんつけたい」 収集家とメーカーに聞いたヒットの背景とは……

太田 真弓 太田 真弓

「何が出るかわからないワクワクと期待感が楽しい」
「みんな持ってるから欲しいので回したい」
「好きなキャラなのでコンプリートしたい」
「TikTokで見て。どれが出てもかわいいしたくさんつけたい」

カプセルトイを前に並ぶ中学生たちに「なぜガチャを回したいの?」と聞いてみると、返ってきた言葉。みんなのお目当ては「めじるし」と呼ばれる種類の台でした。

はたして「めじるし」とは、何なのでしょうか? なぜここまで人気なのでしょうか? 

カプセルトイアイテムコレクターのぱんくまさんと、「ガチャ™」カプセルトイを製造・販売しているタカラトミーアーツに取材しました。

「めじるし」の使い方とは…?

ガチャで「めじるし」というのは、小さなキャラクターやマスコットがチャームになっており、カニカン(カニの爪のような金具)やシリコンのリングがついているもののこと。「めじるしアイテム」「めじるしガチャ」「めじるしアクセサリー」「めじるしチャーム」(注:メーカーにより商標登録や名称が異なる)といった名前でも呼ばれています。

例えば、コンビニのビニール傘を、公共施設や店舗で傘立てに置いたときに、たくさん傘があるとどれが自分のものかわからなくなりますが……これをつけていれば「めじるし」に。

傘だけでなくペンやポーチなどにもつけることができ、「自分だけ」のオリジナリティを出すことができるほか、その活用術やかわいさをInstagramやTikTokで紹介しているポストも続々。

今のように人気になる前から、めじるしアイテムに魅了されたぱんくまさん(@clipnotebook)にお話を聞きました。

付けて楽しむだけでなく…

ぱんくまさんはカプセルトイアイテムやミニチュア商品などを収集し、整理術をSNS上で発信しています。

――めじるしアイテムを集めようと思われたきっかけは?

カプセルトイに限らず、元々ミニチュアが好きで集めていました。ここ数年、食品や日用品など企業とコラボレーションしているカプセルトイが数多く発売されていて、ここでしか手に入らないミニチュアが多いのもきっかけの一つです。

――めじるしアイテムを最初に入手したのはいつごろ?

初めて回したのが、2021年9月発売の「めじるしアクセサリー miffy」と2021年10月発売の「めじるしアクセサリー PEANUTS」です。たまたまガシャポンショップで見かけて、miffyとPEANUTSが好きなので回してみました。当時は200円で販売されており、発売前も今ほど話題にはなっていませんでした。

――欲しくなってしまう魅力とは?

半透明でクリア感があるアイテムが多く、ぷっくりとした形が可愛いです。キャラクターはもちろん、食べ物や雑貨などモチーフの幅広さも惹かれる理由の一つだと思います。

付けて楽しむだけでなく、自宅にディスプレイして飾っている様子も可愛くて楽しめます。価格は300~400円が主流で、少しずつコレクションしやすい点も魅力です。

――収納して飾るほか、どんな風に活用を?

ハンドクリームやリングノート、シール帳バインダーに付けることが多いです。また金具を外して、他のガチャガチャと一緒にクリアポーチに詰めたりしています。

――人気の台は即完売や行列も必至かと。どのように情報収集を?

主要なメーカーのカプセルトイは東京大型店舗から販売がスタートすることが多いです。私自身は関西に住んでおり、Xで東京のカプセルトイ店舗が入荷情報をアップしているのを見て、翌日以降に店舗に探しにいきます。土曜日に販売がスタートした場合は、週末を挟む配送の関係で火曜日以降に並ぶことが多いようです。

以前はこの方法で見つけることができていたのですが、最近はあまりにも売り切れが早く、出会うことが難しくなっています。

――集めていく中で、何か困ったことやトラブルなどは?

私自身はトラブルに遭遇したことはないのですが、めじるしアイテムも人気が高まり、店舗さんも商品の出し方や管理に困っているのでは…とよく思います。

「フラッと立ち寄ったお店で好きなカプセルトイを気軽に回したい」という本来の楽しみ方が難しい状況なので、「カプセルトイは好きだけど、気持ちが疲れる」と感じている方が多いのではないかと気になっています。

――好きな方々がみんな公平に楽しみながら回せたら良いですよね。

人気商品はなかなか出会えないことが増えてきましたが、引き続きマイペースに集めていきたいです。テーマごとに分けて収納し、組み合わせて飾ったり、クリアポーチに入れて楽しんでいけたらと。

これからも回したカプセルトイのサイズ感や再現度が伝わるよう、SNSでは写真付きで発信を続けていきたいと思っています。

「装着時の見え方や、使いやすさ」が大事

カプセルトイ専門店は2026年1月の調査時点で全国で900店舗以上、昨年に比べて200店舗以上も増加(※1)。それにもかかわらず、今や入荷すれば行列に。あっという間に売り切れてしまうアイテムもあるため、事前抽選や個数を制限するショップもあります。

そんななかで、注目を集めている「めじるしアイテム」について、「ガチャ™」トイカプセルを製造・販売している株式会社タカラトミーアーツ(東京都葛飾区)ガチャマーケティング課にもお話を聞きました。

――いつ頃から「めじるしアイテム」の展開を?

当社では、ボールチェーンやカニカンなどを用いた「身につける、目印として使える」マスコットは以前より展開しており、「めじるし」用途のアイテムも2020年以前から取り組んできました。現在のような形での本格展開は、近年の市場変化を受けて進めています。

――現在も本格展開を進めている最中なのですね。

「めじるし系」が広く人気化したのは、ガチャ専門店の拡大や高価格帯商品の受容が進んだ2022年頃以降の印象です。持ち物を識別・カスタマイズするニーズと、日常使いできる小物としての価値が再評価されたことが背景にあると考えています。

――製造にあたり、こだわりや工夫されている部分は?

小さいサイズの中でキャラクターの魅力を最大限表現する点にこだわっています。造形バランスに加え、装着時の見え方や使いやすさまで意識し、彩色や質感も細かく設計しています。

――あまりの人気に「欲しいものが回せない」といった声や、買い占めや転売などが問題になってきている面も出てきているようですが…。

ガチャは、店頭で商品を選び、実際にハンドルを回して購入する体験も含めて価値の一部と考えています。どんな商品があるかを探したり、自分の手元に届く一つを楽しんでいただくプロセスを大切にしています。

一方で、できるだけ多くのお客様に行き渡ることも重要と考えており、需要が見込まれる商品については生産数の確保など供給面での対応を進めています。今後もこうした体験価値と入手しやすさの両立に努めてまいります。

 ――「めじるしアイテム」の今後の展望などございましたら教えてください。

実用性と楽しさを兼ね備えたカテゴリとして、さらに可能性があると考えています。今後は使い方提案や仕様の幅を広げ、より多様なシーンで楽しめる展開を目指します。

◇   ◇

細部までとことんこだわった精密な造形やサイズ感がかわいく、今や老若男女問わず、インバウンド観光客までもが夢中になるカプセルトイ。

家での観賞用が多いなか、「めじるしアイテム」は、日常で使っているアイテムにトキメキを添えてくれるとあって、ある意味実用的。人気はまだまだ続きそうです。

ただ、お気に入りの「めじるしアイテム」を落としてしまった、盗られてしまった、という声もあります。「盗られたくないから、傘置くときは外す」という本来の役割をはたせないことも。残念なことですが本当に失いたくないアイテムに対しては、何につけるかもご一考を。ただ、そんな心配なく、安全につけられることも願ってやみません。

(※1)一般社団法人日本カプセルトイ協会事務局による、令和7年度(2025年)カプセルトイ市場動向調査 結果報告より

【ぱんくまさん関連情報】
■X https://x.com/clipnotebook
■Instagram https://www.instagram.com/spoonhomeblog
■YouTube https://www.youtube.com/@pankumacollection
■100均収納グッズ情報サイト「MONO SIZE」 https://monosizecatalog.com/

【タカラトミーアーツ関連情報】
■ガチャ公式サイト https://www.takaratomy-arts.co.jp/items/gacha/
■公式X https://x.com/Play_Gacha
■公式Instagram https://www.instagram.com/takaratomyarts.gacha
※「ガチャ」「GACHA」は株式会社タカラトミーアーツの日本国登録商標です

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