妹や弟のいる人は、親から年上としての役回りを求められた経験のある人が多いでしょう。漫画家・みほははさんの作品『お姉ちゃんだから』では、いつも妹を優先する母親によって我慢を強いられる姉の姿が描かれています。同作がX(旧Twitter)に投稿されると、4000以上のいいねが寄せられました。
はるかは母親が妹のあいなばかりを優先することに寂しさを感じていました。あいなが赤ちゃんの頃は仕方ないと自分を納得させていましたが、あいなが大きくなると状況は良くなるどころか、次第に悪化していきます。
ある日、母親は2人の前にそれぞれホットケーキを置きましたが、あいなははるかのホットケーキが食べたいと駄々をこね始めます。はるかは拒否しますが、母親は「はるかはお姉ちゃんでしょ。我慢して」とお皿を交換してしまいました。自分の思い通りになったあいなは、落ち込む姉の姿を見てほくそ笑むのでした。
また別の日、母親がはるかの描いた絵を見て、上手に描けているから壁に飾ろうと提案しました。はるかは母親に褒められ、うれしい気持ちでいっぱいです。しかし、それを見ていたあいなは、はるかが部屋を離れた隙に、はるかの絵をぐちゃぐちゃに塗りつぶしてしまいます。
せっかくお母さんに褒めてもらった絵を台無しにされたはるかは、あいなのことを叩いてしまいます。2人の泣き声を聞きつけた母親が止めに入りますが、結局「はるかはお姉ちゃんでしょっ」「あいなは大切な家族なのに、なんで仲良くできないの?」と怒られてしまうのでした。
読者からは「お姉ちゃんかわいそう」「私も親にまったく同じこと言われた」などの声が寄せられています。そんな同作について、作者のみほははさんに話を聞きました。
「お姉ちゃんだから」「お兄ちゃんだから」は呪いの言葉
ー同作を描こうと思ったきっかけを教えてください。
私自身が長女で、実際に「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」と言われることに苦しさを感じていたからです。
ー同作の投稿に400以上のコメントが付いていましたが、特に印象的だったコメントはありますか?
「お姉ちゃんだから、お兄ちゃんだから、という言葉は本当に呪いだと思う」という共感のコメントです。
ー同作に登場するお母さんは、はるかとあいなに対してどのように接するべきだったと思いますか?
時にはしっかりしている上の子に頼るのはアリですが、時々は「お姉ちゃんおやすみ日」を設けてあげるだけでも違ったのかなと思います。
「お姉ちゃんだから我慢しなさい」というのは、私の中では理不尽な言葉だと思っていて。お姉ちゃんとして生まれた以上、一生お姉ちゃんの立場は変わらないので。私自身が、「それって一生我慢しなきゃいけないの?」と感じてきたからです。
私も子どもの頃、母に立場関係なく、思いっきり甘えてみたいと思っていました。もちろん下の子が生まれるまではたくさん愛してもらったのですが、あまり覚えていなかったので。
ーみほははさん自身が兄弟を育てるにあたって意識していることを教えてください。
「お兄ちゃんおやすみ日」を作ったり、私自身の経験を話したりするようにしています。どうしてもお兄ちゃんはしっかりしてるけど、弟は自由だなど思ってしまうことはありますが、お互いにいいところがあるよねと伝えています。
我が子は「お兄ちゃんおやすみの日」をすごく喜んでくれました。今は中学生になりましたが、良き思い出です!
<みほははさん関連情報>
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▽書籍『母の勘を信じて 次男が入院するまでの記録』(Amazon)
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