本体を振ると「カラカラ…」と異音がする、1万1110円のジャンクノートPC。ジャンク品修理に精通した男性が分解したところ、音の正体は内部で破損していたプラスチック片でした。
内部のホコリを取り除いてCPUグリスを塗り直し、HDDをSSDへ交換すると、動作は見事に改善。修復後にはゲーム『ドラゴンクエストⅢ(HD-2D版)』も、滑らかに動くようになりました。その一部始終を収めた動画がYouTubeで注目を集め、3万回再生を記録しています。
投稿したのは、YouTubeチャンネル「ジャンPAPA」を運営し、ハードオフ公式アンバサダーとしても活動するジャンPAPAさん(@junksukipapa)。ヤフオクで落札した1万1110円のノートPCをメンテナンスする様子を公開しました。PCは、第8世代のIntel Core i7-8550U、メモリ16GB、HDD 1TBを搭載した「東芝 DynaBook P1-T6KP-EG」で、本体内部から「カラカラ音」がするというジャンク品です。
落札の理由について、ジャンPAPAさんはこう話します。
「i7-8550Uというスペックとメモリ16GBの容量は、普段使いには十分すぎる性能であり、1万円前後という価格設定であれば修理の価値が十分にあると判断し、入札に踏み切りました」
届いた本体は梱包もていねいで、写真よりも外観がきれいだったことに驚いたといいます。
背面カバーを開けて分解したところ、カラカラ音の正体が判明しました。
「カラカラ音の正体は、落下などによるネジ受け(メス側)のプラスチック破損でした。分解を進める中で3つの破片が落ちてきましたが、幸い本体を固定するには十分な数のネジが残っており、致命的な故障ではないことが確認できました」
内部にはファン周りを中心に、ホコリがかなり蓄積していたといいます。掃除機でホコリを吸引し、古くなったCPUグリスを拭き取って新しいグリスを塗り直しました。さらに、動作の遅いHDDを高速なSSDへと交換し、ディスプレイのヒンジの浮きもはめ直して修復。作業で特に意識したのは、一つひとつの工程を確実にこなすことだったといいます。
「この『基本をおろそかにしないプロセス』こそが、ジャンクPCを長く使える状態にするための最も重要な工程であると考えています」
Windows 11を新規インストールすると、起動もスムーズになりました。ゲームコントローラーを接続し、『ドラゴンクエストⅢ(HD-2D版)』を起動して動作テストを行ったところ、カクつくことなく動作したといいます。
「ベンチマーク目的で試したドラクエが、思っていた以上にスムーズに動作して、素直に感動しました!」
ゲームの快適さについては、こう振り返ります。
「あくまで普段使い用のノートPCですので、ゲーミングPCのような超快適な動作とはいきませんが、画質設定のプリセットを中に調整することで、問題なく遊ぶことができました。ジャンク品からよみがえらせてゲームを遊べている…という事実に、何よりの喜びを感じましたね」
ジャンPAPAさんは、古いPCのDIY修理に興味を持つ読者に向けて、こうメッセージを送ります。
「私自身、最初から特別な知識や技術があったわけではなく、一つひとつ試しながら失敗も含めて楽しんできた結果が、今の動画です。DIY修理やゲームには、古いPCが手元で息を吹き返す瞬間という、何にも代えがたい面白さがあります。まずは簡単なことから少しずつ楽しみながら、ぜひ一緒にこの世界に触れてみてほしいと思っています」