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【大手私鉄】駅員に対する暴力行為、2025年度は168件 「飲酒あり」が「飲酒なし」の2倍に どういう状況で起きた?

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

大手民鉄16社における2025年度に発生した駅係員や乗務員等に対する暴力行為の件数は168件――そんな調査結果が、一般社団法人日本民営鉄道協会(東京都千代田区)による集計でわかりました。2025年度は、前年度と比較して29件の増加となりました。

調査は、大手民鉄16社(東武、西武、京成、京王、小田急、東急、京急、東京メトロ、相鉄、名鉄、近鉄、南海、京阪、阪急、阪神、西鉄)を対象として、2025年度(2025年4月~2026年3月)に発生した駅係員や乗務員等の鉄道係員に対する暴力行為について集計しました。

同協会によると、大手民鉄16社における2025年度に発生した駅係員や乗務員等の鉄道係員に対する暴力行為の発生件数は「168件」(上期102件、下期66件)となりました。

2025年度は、前年度と比較して上期に24件増加、下期には5件増加、総件数で29件増加しており、輸送人員の回復に伴い、暴力行為の発生件数も2019年度以前と同水準の件数となっています。

「暴力行為が発生する状況」としては、「飲酒あり」が92件で「飲酒なし」(42件)の約2倍となっており、「理由もなく突然に暴力を振るわれるケース」(52件)や「酩酊(めいてい)者に近づいた際の発生」(43件)、「迷惑行為を注意して発生」(34件)が多くなっています。

また、発生時間帯は「深夜帯(22時以降)」(59件)に多く発生し、加害者年齢20代以下(31件)から60代以上(34件)まで幅広く分布しており、特に「金曜日」と「日曜日」(いずれも29件)の発生が多いことから、飲酒している可能性が高いことが見受けられました。

具体的事例

【事例1】
曜日:水曜日、時間帯:深夜(22時~終電)、場所:コンコース、契機:けんかの仲裁、年齢:不詳、飲酒:あり

けんかしていた男女に駅係員が事情を伺おうとしたが酩酊しており会話できず、付近に散乱していた割れた瓶と錠剤を片付けていた。

すると男性の旅客が怒鳴りながら駅係員へ向かってきたため、危険と判断し事務室内に避難したが、旅客が扉を強引に開けようとし押し合いとなり負傷した。

【事例2】
曜日:日曜日、時間帯:夜(17時~22時)、場所:改札、契機:理由なく突然に、年齢:30代、飲酒:あり

下車駅を誤って降車した男性旅客に駅係員が案内を行っていたところ、興奮した旅客に平手で右頬に暴行を受けた。制止しようとした別の駅係員も左腕をつかまれ、かつ左頬を叩かれ負傷した。旅客は外国人で飲酒し酩酊していた。

【事例3】
曜日:水曜日、時間帯:日中(9時~17時)、場所:車内、契機:理由なく突然に、年齢:40代、飲酒:なし

終着駅に到着後に回送となる電車の座席に座り続ける旅客を確認したため、乗務員が降車するよう案内を行ったところ、突然立ち上がり右手に持っていた傘を振り上げ殴り掛かってきた。乗務員は逃げるようにして距離をとったものの、加害者の傘が右足首甲付近に当たり負傷した。

【事例4】
曜日:日曜日、時間帯:深夜(22時~終電)、場所:改札、契機:迷惑行為を注意して、年齢:20代、飲酒:あり

駅係員が車内で酩酊して床に寝ていた旅客を起こしたところ、突然胸ぐらを掴まれ恫喝された。被災した駅係員は改札口自動改札機の手前で加害者と距離を取りながら、落ち着くよう声を掛け、事情聴取のため引き留めようとしたところ、いきなり近寄られ右手で顔面を殴られ負傷した。

同協会は、「犯罪である暴力行為を抑止し、安全で快適な鉄道を維持するため、当協会では引き続き啓発ポスターの掲出など各種取り組みを実施していく」としています。

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