tl_bnr_land

「どうしてここが?」 作品やSNSを手掛かりに現場を見抜く探偵 悩める作者と交わした生涯の約束 「次の漫画も楽しみだ」【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

悩みごとが尽きない現代社会において、悩みに寄り添ってくれる人がいるとしたら、心が救われる人は多いでしょう。漫画家・カレーとネコさんの作品『悩める漫画家を助ける探偵の話』では、とある漫画家と探偵のやり取りが描かれています。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、約9800のいいねが寄せられました。

漫画家の呼野は、ビルの屋上に立ちSNSで「今から死にま~す♡」と投稿しました。そのとき、後ろから「高さが足りんな」と男性から声をかけられます。彼は探偵で、彼女を助けるためにやってきたそうです。

探偵はSNSを閲覧していたところ、膨大な自殺匂わせポストを連投している呼野に気付き、この場所にやってきたそうです。なぜ探偵がこの場所が分かったかというと、呼野がここ数日の間に投稿していたイラストに理由がありました。そこには自殺へのカウントダウンと思しきものや、『大崎ハイツ』と書かれたTシャツを着た少女などが描かれているのです。

『大崎ハイツ』はよくある名前ですが、呼野の漫画作品に使われていた背景がこの街の写真を加工したものだとわかりやすかったため、位置が判明したそうです。

呼野には自殺する気がないと見た探偵は、呼野の承認欲求を満たすために漫画をSNSにあげるたび必ずいいねとRTをすることや、作品購入や作品アンケートにも協力すると誓います。 

しかし彼女の本当の目的は、誰かの目の前で満たされた状態で死ぬことでした。ビルから飛び降りた彼女を、探偵はギリギリのところで救出します。呼野はなぜ私にここまでするのか尋ねると、探偵は「お前の漫画に毎回リプをくれるファンもいるじゃないか」と告げます。

探偵は続けて「次の漫画も楽しみだ」と言うと、呼野の目から涙がこぼれ落ちるのでした。

読者からは「すごく良かった…」「探偵さん格好良すぎる!」などの声があがっています。そこで、作者のカレーとネコさんに話を聞きました。

SNSの反応や数字、周囲との比較などに探偵が寄り添ってくれたらと思い

―同作を描いたきっかけについて教えてください

漫画を描いている人が抱えがちな悩みや不安を題材にした作品を描きたいと思ったのがきっかけです。

SNSで漫画を発表する方が増えた今、反応や数字、周囲との比較などに気持ちが引っ張られることが僕自身にもあります。その気持ちに対して、探偵が寄り添ってくれる話にしたら面白いのではと思いました。

―とくに見てほしいシーンやお気に入りの台詞などありますか?

漫画家を説得するシーンです。雰囲気はハードボイルドなのに、探偵が話している内容は俗っぽい、漫画家のかなり身近な悩みというギャップが、真剣でもあり、少し笑える部分でもあり気に入っています。

お気に入りの台詞は、探偵が悩んでいる漫画家に対して指を立てて言う、「1という数字を生涯捧げよう」という言葉です。

―作中、ハードボイルドに人に寄り添う探偵の姿がとても印象的な作品でした。他にも、探偵の作品を描いていらっしゃるのでしょうか?

過去にヤンマガWebで『SNS探偵オノノキツカサ』という漫画を連載していました。単行本も発売されています。

『SNS探偵オノノキツカサ』は、SNSで起きる炎上やトラブルを題材にした探偵漫画です。今回の『悩める漫画家を助ける探偵の話』とは直接つながった作品ではありませんが、自分の中では、探偵という存在を通して、人の悩みや見えにくい問題に向き合うという意味では近い部分があると思っています。

SNSや創作、現代的な悩みを題材にした作品に興味がある方は、ぜひ『SNS探偵オノノキツカサ』も読んでいただけたら嬉しいです。

<カレーとネコさん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/kareneko02
▽同作の投稿元ポスト
https://x.com/kareneko02/status/2056658864112861644
『SNS探偵オノノキツカサ』
▽単行本(Amazon)
https://www.amazon.co.jp/dp/4065281458
▽ヤンマガweb
https://yanmaga.jp/comics/SNS%E6%8E%A2%E5%81%B5%E3%82%AA%E3%83%8E%E3%83%8E%E3%82%AD%E3%83%84%E3%82%AB%E3%82%B5

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース