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「わが社専属に」 引退宣言の路上アイドルをスカウト 会社の急成長とアイドルもブレイク!そして月日は流れ…【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

例え支えてくれる人は少なくても、1人ひとりの行動によって大きなチャンスにつながるかもしれません。柏木大樹さんの作品『あなただけのアイドル』は、路上アイドルをテーマに描いた作品です。同作はX(旧Twitter)に投稿されると、約3900いいねの注目が集まりました。

アイドルのナナミは、今日も路上で歌声を届けています。しかし、応援に駆けつけてくれるファンはたったの1人。彼のアンコールの掛け声に、思わずナナミは「何がアンコールじゃボケ!!」とマイクを床に投げつけてしまいました。

その後、ファンの青年はナナミに誘われファミレスにやってきます。ここで、ナナミは誰にも観てもらえないむなしさから引退を宣言しました。しかし彼はナナミにアイドルを続けて欲しい一心で、実は社長であることを明かし、我が社専属のアイドルにならないかと誘います。

その誘いに乗ったナナミは、小さなオフィスのなかでたった3人しかいない従業員に向けてアイドル活動をはじめます。最初は乗る気のなかった従業員たちでしたが、ナナミは皆の仕事ぶりを褒める活動をおこないました。ナナミは「この会社の全社員を笑顔にしてみせる!」と決意したのです。

それから時は流れ、会社は急成長しナナミは一躍会社中のアイドルに。やがてナナミは自社CMにも登場するようになり、たった2年で日本有数のコンサート会場でのライブへと漕ぎつけたのでした。

ライブの前日、ナナミはついにずっと自分を見てくれていた社長に告白します。しかし社長は、あえてファンの1人として会場で待つことを選択したのでした。翌日、本番直前に現れたナナミの姿は、凛々しさと輝かしさ、そして気迫にあふれていました。

それから数十年がすぎ、ある公園のベンチで年老いた男女が座っています。お互いに忙しかったと語る男性に、女性は立ち上がると男性の前で向かい合い「もう引退した身だけれど…今だけはあなただけのアイドルよ」と言うのでした。

読者からは「2人とも本当に素敵」「歳を取っても続く関係性が素敵」などの声が挙がっています。そこで、作者の柏木大樹さんに話を聞きました。

アイドル1人対ファン1人の路上ライブを目にして…

―『アイドル』を題材に描いたきっかけについて教えてください

描いた当時、本当に今作のようなアイドル1人対ファン1人の路上ライブを目にし、その光景がなんとなくいいなと思い、描いてみました。

―同作のなかで、お気に入りのコマや台詞などはありますか?

最後のコマですね。ここにたどり着くための物語なので。色々別パターン案もあって当時すごく悩んだ記憶があるのですが、今読んでもこのラストを選び取れてよかったと思います。

―とことんアイドルになりきるナナミの姿が印象的でした。会社の急成長にはナナミの影響力も大きかったのでしょうか?

そこはあえて深く考えてませんが、そうだといいなと思います。

<柏木大樹さん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/kasiwagidaiki
▽pixivFANBOX
https://kashiwagidaiki.fanbox.cc

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