京都府丹波地域にある2市1町(亀岡市、南丹市、京丹波町)の産業にまつわるデータや自治体の財政状況などを網羅した書籍「京都丹波発 まるごと経済白書」が出版された。9~11月に催される「全国都市緑化フェアin京都丹波」の経済効果も試算しており、筆者は「地域全体に目を向ける契機になれば」としている。
亀岡商工会議所が出版を企画し、坂本信雄・京都先端科学大学名誉教授(82)が執筆した。亀岡の経済を取り上げた著書はあるが、丹波地域全体をテーマにした本は初めてという。
書籍は縦19cm、横13cmで115ページ。「新たな潮流」「人口減少」など六つの章立てで、市町の産業構造の特徴や農林業の経営状況を記した。亀岡市のサンガスタジアム京セラによる交流人口の増加、ふるさと納税の課題も取り上げた。
緑化フェアについては、近年の開催都市の例から期間中の来場者数を約30万人と仮定した上で、経済効果を推計した。宿泊、日帰り客らの観光消費額などで約34億円、土木工事に関連した生産誘発額は約66億円とみた。
坂本さんは同フェアの開催に合わせ、昨秋から2市1町のデータを調べて執筆した。中山間地は過疎高齢化に苦しむなど地域の将来像を早期に考える必要があるとし、「丹波全体を俯瞰(ふかん)することに、この本の意義がある」と強調した。
600部を刊行し、一般販売はしない。