「出会うべくして出会えた存在。のぞみがいない生活は、もう考えられません」
飼い主e.さん(e__tsuki__ko)は愛猫のぞみくんとの出会いを振り返り、そう語ります。
のぞみくんは、元野良猫。厳しい外生活で飢えていたとき、飼い主さんと出会い、家猫に。お腹を見せて眠ることができる生活を手に入れました。
商業施設の駐車場で出会った“飢えた子猫”
2024年12月中旬、商業施設でランチをした飼い主さんは駐車場へ。すると、1匹の子猫が鳴きながらすり寄ってきました。子猫は道行く人にもすり寄り、人馴れしている様子。なでてみると、骨が浮き出るほどやせ細っていました。
このまま放置して帰ったら、きっと後悔する。そう思い、飼い主さんはスーパーで段ボールをもらい、ホームセンターでペットシーツとフードを購入。子猫を一時保護しました。
子猫は、とても空腹だったよう。あげたウェットフードは5袋も完食しました。
「動物病院では初め、体重から生後3カ月ほどと言われましたが、その後、医師が歯の生え変わりに気づき、生後半年ほどと訂正されました。それほど、ガリガリで小さかったんです」
人懐こかったため、飼い主さんは迷子猫である可能性も考えたそう。もし、誰かの愛猫であるなら飼い主が、野良猫であるなら素敵な里親さんが見つかる“望み”があるように…との想いから「のぞみ」という名前をプレゼントしました。
「外で必死に生きていたことを痛感」寄生虫の駆除に苦戦した日々
のぞみくんは野良猫時代、鳥やカエルを食べて命を紡いでいました。そのため、保護から半月ほど経った頃、お尻から大量の寄生虫が…。
「駆虫のため、10回近く薬を飲んだり注射を打ってもらったりしました。外で必死に生きていたんだなと思い知ったんです」
保護当初、飼い主さんはのぞみくんの里親を探そうと考えていました。しかし、なかなか寄生虫の駆除ができなかったことや、一緒に暮らす中で愛情が増したことから、里親探しは中止。正式に家族の一員になってもらいました。
自宅で暮らす2匹の先住猫は、すぐにのぞみくんを受け入れてくれ、仲良しに。一緒にこたつで寝たり、追いかけっこをしたりするようになりました。
「最初からうちにいたんじゃないかと思うくらい、家にも人にもすぐ慣れ、くつろいでくれました。ただ、野良猫時代に相当飢えていたようで、なんでも食べようとして…。食べ物とそうでないものの区別がついたのは、保護から半年ほど経ったころでした」
家猫生活が長くなると、他にも大きな変化が見られました。のぞみくんは野良経験から、お迎え当初は心配になるほどの早食いでしたが、安心してご飯が食べられることを理解してからは、ゆっくり噛んで食べてくれるようになったのです。
「以前は先住猫のご飯まで平らげていましたが、今は先住猫の後ろで待機できるようになりました。…毎回、残飯は狙っていますが(笑)」
また、お迎え当初はささいな物音を警戒し、起きていましたが、今は安心して爆睡できるようになりました。
「食いしん坊な愛猫がいるから仕事を頑張れる」
保護当初から食いしん坊なところは変わらない、のぞみくん。そんな愛猫がいるからこそ、飼い主さんは仕事をより一層、頑張れると言います。
「一生食べることに困らせないぞ、と仕事に気合が入るようになりました。私は掃除や片付けが苦手だったのですが、誤食やいたずらされることがないように、部屋をきれいに保つようになりました。のぞみに感謝です(笑)」
寝るときに仰向けになるところや時々、舌をしまい忘れてしまうところなど、のぞみくんには飼い主さんだけが知っているかわいさがたくさん。
幸せにするつもりが、幸せにしてもらっているという“猫飼いあるある”な尊い日常が、この先も長く続きますように。