メイドカフェなどでお馴染みのコンセプトカフェ(通称:コンカフェ)はキャバクラやホスト等に比べるとカジュアルかつ、あまりお金がかからないイメージがあります。世間からは「ガールズバーやカラオケスナックのように気軽に可愛い女性と飲めて、しかもコスパ◎なんじゃないか」と思われがちですが、どこまでいってもキャバクラと同様に飲み屋です。ですので、パーッと遊べば相当なお金がかかります。
コンカフェは予算を考えながら細く飲むことも可能な一方で、気が大きくなれば会計が数万、数十万、あるいはそれ以上になることも。“推し”を激しく応援するために、毎月数百万円を落とす太客も決して珍しくありません。
特にメンズコンカフェは、ホストと変わらぬ勢いで推しを支える熱狂的な女性客も多いとか。際限なくお金を使い続けると1カ月の支出はどうなってしまうのでしょうか?
毎月100万円は必要!?どっぷりとメンコンにハマったそのワケは
「毎月100万円は最低でも必要なんですよ」と語るのはメンズコンカフェ(以下メンコン)の沼にハマッたリリアさん。もともとは地下アイドルの“オタク”をしており、そこからコンカフェ通いを覚えました(以下『』内、リリアさん談)。
『女の子の地下ドルを推してたんですが、みんなライブだけじゃ稼げないのでコンカフェでバイトしているコが多いんですよ。だから現場(ライブのこと)と店に熱心に通いました。ただ推しが卒業&引退しちゃってからはメン地下に行き始め、そこからズブズブとメンコンにハマッた流れです』
現在の推しメンはお店の中堅どころであるAくん。ハイトーンの髪色にぷっくりとした涙袋が特徴的で、アニメのような可愛らしいルックスです。ナンバーワンクラスではなく、ランキングでいうなら中間層らしいのですが、リリアさんがハマッたきっかけは“そこ”だと言います。
『超がつくほどの人気者は忙しいから卓(席)に着く時間も少ないし、ライバルも多いじゃないですか。かといって、不人気メンはイヤ。推しても絶対面白くないですもん(笑)だから成績が中間くらいの“これから”みたいな人が好きなんですよ。なんだろう、成長を見守るのが好きっていうのも理由かもしれない』
毎月約100万円程度をお店で使う彼女は、夜のお店に在籍し収入の2/3を推しに突っ込む“強火”系オタクですが……自身のガチ恋説は否定しています。あくまでメンコンのキャストとして応援したいからこそ、誕生月以外で100万円以上を絶対に落としません。
内訳としては月に約5~10回程度来店し、シャンパンはほぼマストで注文します。しかし毎回オーダーする銘柄は決まっておらず、日によっては会計1万円以下で帰宅する日もあり、支払う金額はバラバラです。
『ホストって座っただけで5万とかですけど、メンコンは細く飲めば5000円~くらいで抑えることもできます。だから顔だけ見て1時間で帰る時もありますよ。“今日は軽く飲もう”みたいなことがしやすいのもメンコンの良いところですね』
被りに嫉妬!オンリー不可避?オタク女子の悩みは尽きない
飲み屋では1番の太客を「エース」、アイドル現場では「TO(強いオタクの略)」と言います。リリアさんは今までどちらの経験もなく、“中太”くらいがちょうどいいと感じるタイプ。なぜならガッツリとのめり込み、悩ましい状況へ陥った友人を知っているからです。
『エースになるとプレッシャーが大きいし、“カジュアルエンジョイ勢”として楽しめなくなります。そりゃそうですよね、金使ってんだもん(笑)友達も現場でTOになったら演者に頼られて、被りにも嫉妬するようになって性格変わってました。私も今、通ってる店で高額卸した時に被りに毎回ガン見されて困ってます。その子、ガチ恋だから行けば毎回居るんですよねぇ……』
話によるとコンカフェはキャバクラやホストに比べて、お客さん同士が顔を合わせやすいお店の造りが多いそう。俗に言う完璧な“被り対策”が難しく、卓同士の仕切りが甘いor一切ないパターンもよくあること。と、なれば相手の行動が見えたり、会話が聞こえてしまうため、ガチ恋客からの嫉妬は避けられないでしょう。
また、彼女のメンコンにはシャンパンコールが用意されているため、店内でコールが始まると卓にキャストが誰もいなくなり彼女だけが取り残される“オンリー”状態に……。
『オンリーのシステムに関してはホストも一緒だから仕方ないんですけど、メンコンだと金使っててもキャストが少ない日はヘルプもつかず、”ぼっち"の可能性が高い。やっぱりカジュアルな飲み屋だからそういうケアは手厚くないですよ。まぁしょうがないかって割り切ってるけど、まぁまぁ金使った日にそれやられると、たまにムカつく(笑)』
とは言えリリアさんは今のところ「楽しいと不満が8:2」だそうなので、夜遊びをエンジョイしている方かもしれませんね。
話を聞いていて確かに楽しそうでしたが、彼女も“カジュアルエンジョイ勢”と言いつつ落とすお金はなかなかの高額。“カジュアル”とは恐らく気分やモチベーションを指すのでしょうが、並外れた金銭感覚である点は否定できません。
◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。