今から6年ほど前の小雨が降る寒い日、力尽きて倒れていたキジトラ猫の「ぴーちゃん」。絶望的な状態で倒れ込んでいるところを、奇跡的に保護されました。ところが、病院で厳しい診断を受けて――Xユーザー・単発0x0さん(@yuukifox)夫婦は、懸命なケアを続けたといいます。今、ぴーちゃんはどうなったのでしょうか。
駐車場でうずくまっていた小さな子猫
ぴーちゃんとの出会いは、2019年11月25日のことでした。
「当時、生後推定2カ月ほどでした。小雨の中、私の妻が家の駐車場のPマークの上にボロボロでうずくまっているぴーちゃんを見つけたのです。今にも消えてしまいそうなほど衰弱しているのを見て、保護しました」
急いで動物病院へ連れて行きましたが、そこで判明したのは厳しい現実でした。
「右前足の麻痺とともに、斜頸(しゃけい)(※)があることが判明。里親さんを探すのは難しいと思ったことと、『このまま見捨てられない』という思いから、我が家で迎え入れることを決めました」
(※首の筋肉や神経の異常により、首が常に傾いた状態になっていること)
手厚いケアが奇跡を起こした――成長の軌跡
保護当初、ぴーちゃんが見せたある行動が飼い主さんの心に深く刻まれています。
「動物病院にはカゴに入れて連れて行ったのですが、迎えに行ったとき、ぴーちゃんがよろよろと歩いて自分からカゴの中に入ったんです。その姿を見て『あぁ、私たちと一緒にいたいのかな』と思いました」
そこから、ぴーちゃんと家族の二人三脚の生活が始まりました。
「自宅に連れて帰ってからは、前足が不自由なぴーちゃんのためにベッドやトイレに自作のスロープを作ったり、頻繁に前足のマッサージをしたり、考えられることは全てしました。その甲斐あってか、保護から1カ月ほどで麻痺も斜頸も完治し、元気に遊び回ることができるようになりました」
その後、ぴーちゃんはすくすくと成長しました。
「我が家には他にも保護した猫たちがいるのですが、仲が良かった猫と仲が悪くなったり、壁や布に粗相をしてしまったりすることも。ただ、保護したあとは、大きな病気やケガをすることなく成長してくれてホッとしています」
「猫のよさを教えてくれた」 ぴーちゃんへの思い
「性格は、わがままで臆病。ぴーちゃんを保護した妻より、私のことが大好きな子です。夜寝るときは、必ず私の足の間に入り、丸くなって寝ます。5匹の同居猫とは、ケンカをすることもありますが、適度な距離を保ちながら過ごすことができています」
今では家族に欠かせない存在になったぴーちゃん。今、飼い主さんが抱くぴーちゃんへの思いとは――
「君がきてくれたおかげで猫の良さがわかりました。これからものびのび自由に長生きしてね。いつもありがとう!と伝えたいですね」