tl_bnr_land

吉本新喜劇女優浅香あき恵 古希を前に挑む2人芝居 「違うエンジンがかかる」

仲谷 暢之 仲谷 暢之

吉本新喜劇を代表する女優として、長年お茶の間に笑いを届けてきた浅香あき恵

2026年芸能生活50周年、そして古希となる70歳を目前に控え、彼女が始動させたのが「あき恵ちゃんプロジェクト」だ。

4月26日、その第2弾として吉本新喜劇元座長の内場勝則との2人芝居を上演する。新喜劇というホームを離れ、あえて自分に負荷をかけるその情熱の源泉はどこにあるのかを聞いた。

【「新喜劇とは違うエンジンがかかる」2人芝居への情熱】

――「あき恵ちゃんプロジェクト」が始まったきっかけを教えてください。

浅香:実はそんなにたいそうな目標があったわけではないんです。ただ、新喜劇という大所帯の舞台とは別に、2人芝居という濃密な空間で自分がどう動けるのか、純粋に興味があったのですが、マネジャーさんたちの後押しもあって「あき恵ちゃんプロジェクト」という形になりました。

第1弾では座長の酒井藍ちゃんと公演しました。居酒屋を舞台にしたハートフルな物語。藍ちゃんが私の捨てた娘と私を再会させようと画策する…という内容だったんですが、1時間15分、舞台上に2人きり。吉本新喜劇では絶対に経験できない、声だけの演技や、心理描写の積み重ねが本当に新鮮で、お芝居の楽しさを再確認させてもらいましたね。

――そして今回、第2弾の相手に選んだのが内場勝則さんですね。

浅香:「次は絶対に内場くんとやりたい!」という強い思いがありました。一緒にご飯に行った時にダメ元で切り出したら、渋々どころか快く受けてくださって。私はこれまで吉本新喜劇がメインでやってきましたけれど、内場くんは外での芝居経験も豊富ですから、本当に頼りになります。

ただ、内場くんからは釘を刺されました。私は吉本新喜劇の癖で、台本をある程度覚えたらすぐに手放して動きながら覚えたくなるんです。でも内場くんは「台本を離さないでください」と。ホンをしっかり読み込むことで生まれるテンポやリズムを大切にしようと言われ、今は老眼鏡をかけながら、マネジャーに大きな文字の特別台本を作ってもらって格闘しています(笑)。やっぱり内場くんみたいな上手な人と芝居をすると、自分も引き上げられて違うエンジンがかかる。それが今の何よりの喜びですね。

――今回は“女優とマネジャー”の物語だとか。

浅香:ザ・プラン9のお~い!久馬くんに全開に次いで脚本と演出をお願いしました。この年齢だからこそ説得力が出る、深いお話になっています。笑いもありつつ、最後にはホロリとくるような、久馬くんの素晴らしい才能が詰まった内容です。稽古をしながら内場くんの“ここで笑いを取る”という瞬発力には圧倒されますし、自主練であらかじめ録音した自分の声と、現場で実際に合わせる温度感は全く違う。原点に戻って、イチからお芝居を学んでいる感覚です。

【70歳を迎えても、まだここまでやれる!】

――今年で芸能生活50周年。そして今年70歳を迎えられますが、心境の変化はありますか?

浅香:同じ吉本新喜劇の末成映薫姉さんという素晴らしい先輩がいらっしゃるので、年を取る怖さはありません。ただ、いつまでもしっかりした年寄りでいたい。膨大なセリフを覚える2人芝居に挑むのも、自分に負荷をかけて「まだここまでやれる!」という安心感を得たいからかもしれません。

――新人の頃の吉本新喜劇はいかがでした?

浅香:入ったばかりの頃は、1日何回舞台に出ても「勉強や」言われて1日600円で、そこから源泉を引かれた値段でした(笑)。そこからやっと月給3万円、4万5千円と少しずつ上がっていって…まぁ舞台に関しても、私生活に関してもいろんな部分で厳しかった時代でしたけど、劇場が3つあって仕事がなくなることはなかったし、それこそ鍛えられました。それでもオープニングに出てくる若手はいつまでも緊張してて、右手と右足が一緒に出るような子ばかりいました、私も含めて(笑)。そう思うと、今の若い子たちはオーディションで入ってきて、最初から堂々としている。これは凄いなって思いますね。

――そんな緊張した演技(笑)や苦労を乗り越えて、ここまで現役で続けてこられた秘訣は?

浅香:考え方が若返っているのかもしれません。若い頃は、70歳になればもっと大人になっていると思っていましたが、中身は全然変わらない。新喜劇で石田靖くんにぐるぐる回されても、自分が怖がらなければ大丈夫(笑)。自分から後ずさりせず、できる限り現役でいたいですね。もし「これをしてほしい」と言われたことができなくなった時は、その時。それまでは攻め続けたいです。

――なるほど。そんなあき恵さんを支えているのが、ご家族ですね。

浅香:パパと呼んでいる夫(※吉本新喜劇の佐藤武志)との関係は、相変わらず仲良くさせていただいてます。5年前に迎えた猫の吉宗(スコティッシュフォールド)が、夫婦の潤滑油になってくれています。パパがあんなに猫なで声を出す人だとは知りませんでした(笑)。吉宗は本当に賢くて、夜は私の隣で寝てくれるのに、パパが起きてくるとパパの部屋へ行く。両方に気を遣う不思議な猫です。彼がいてくれるから、私も心置きなく舞台に打ち込めるし、家に帰るのが楽しいです。

――最後になりますが、『浅香あき恵の2人芝居』を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

浅香:内場くんとの稽古は毎回充実していて、間違いなく「笑いあり、涙あり」のモノになると思っています。2人きりで繰り広げる、ライトな笑いと深い人間模様。吉本新喜劇とはまた違う、演劇の良さを凝縮した、今の私たちにしかできない姿をぜひ見届けていただきたいです。そして大人の、そして少女のような(笑)浅香あき恵を、ぜひ会場で目撃してください。

P{"type":"picture","picture_id":30759015,"x-title":"3","caption":"浅香あき恵の2人芝居", "class": "w100", "template": "picture"}

【公演情報】
「浅香あき恵の2人芝居」
日時: 2026年4月26日(日)①完売 ②18:30(開場は20分前) 
チケット:前売4000円/当日4500円
会場: 心斎橋PARCO14F SPACE14 
出演: 浅香あき恵、内場勝則
チケットの問い合わせ:0570-550-100

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース