宮城県の航空自衛隊松島基地のアクロバットチームで活躍し、退役したブルーインパルスのT-4“731号機”が同県「道の駅 東松島」の新たなシンボルとして2026年2月末より常設展示されています。全国の道の駅で、退役機の常設展示は初めての取り組み。今回展示される731号機は、1998年長野オリンピックや2002年日韓合同開催ワールドカップの会場上空で展示飛行を行った機体です。同基地の公式X(@matsushimabase)では移設の様子を全3回に分けて公開し、「レア映像をご覧ください」と呼び掛けています。
2/20 ①移設
2026年2月20日、移設に向けて基地での作業が始まりました。まずは「機体磨き」が行われ、機体はもちろん、分解されたパーツまで、隊員たちの手によって布で丁寧に磨き上げられました。次は「移設作業」。何人もの隊員たちが機体を押して、トレーラーの積載位置まで運びます。クレーン車で吊り上げた機体の下にトレーラーの積載部を移動させます。もう1台のトレーラーには「水平尾翼」「主翼」「垂直尾翼」を積み込みました。機体全体を養生シートで保護し、出発の準備が完了。交通量の少ない夜間に移動するため、暗くなってから「出門」。経路途中では、「主翼」を載せたトレーラーが矢本アンダーパス(鉄道の下をくぐる立体交差)を通過し、続いて機体を載せたトレーラーが通過する様子も。翌朝、無事に目的地の「道の駅 東松島」に到着しました。
2/21 ②機体組立
翌2月21日の朝、「道の駅 東松島」に到着した機体は、組み立て作業場所に搬入されました。隊員ら関係者によるミーティング後、円陣で気合いを入れてこの日の作業が始まります。まずはクレーンで機体を吊り上げ、トレーラーを作業場所から搬出。機体を地上に降ろし、人力で作業位置へ移動させます。機体を覆っていた保護シートを外した後は、クレーンで慎重に「主翼」を搬入。「垂直尾翼」も同様に搬入し、先に「垂直尾翼」、次に、既に搬入していた「主翼」、最後に「水平尾翼」を組み立てます。その後はパネルなどを各所に取り付けていきます。作業の途中で、道の駅名誉駅長でもある東松島市長と記念撮影する一コマも。引き続きパネルなどの取り付けと、青や灰、白色の塗装を施していきます。最後に防水、気密性確保のためにコーキングを行い、組み立ては順調に終わりました。
2/22 ③設置風景
3日目の2月22日も、朝のミーティングから始まります。前日に組み立てが終わった機体を養生シートで保護し、クレーンによる吊り上げ準備に取り掛かります。設置場所を確認後、吊り上げたまま展示位置へ慎重に移動させます。タイヤのある脚を固定し、設置完了です。
そして、2月27日、遂に一般市民の方へのお披露目式が行われました。支援に携わった隊員たちが一丁締めで移設作業を労う様子で、動画は締めくくられています。
今回の展示は、東松島市が地域活性化に役立てたいという要望で叶いました。機体は同基地からの無償貸与、設置費用などはクラウドファンディングや企業などからの寄付で集まりました。
▽出典
・航空自衛隊松島基地 公式X/ブルーインパルス退役機移設①
https://x.com/matsushimabase/status/2034759570627731570
・航空自衛隊松島基地 公式X/ブルーインパルス退役機移設②
https://x.com/matsushimabase/status/2035922137903759866
・航空自衛隊松島基地 公式X/ブルーインパルス退役機移設③
https://x.com/matsushimabase/status/2037038199789531333