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マンガやゲームは禁止、進学先は強制 宗教を妄信する母に奪われた人生 「もうこの人に耐えられない」 娘は精神科や役所に駆けこんだ【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

「毒親」とは、一般的に子どもの人生を支配し、悪影響を与える親を指します。そんな毒親のもとで育った作者の北夫得流磨さんが、ついには支援措置を利用して親から逃げ出した実体験を描いた漫画『毒親育ちの私が支援措置できた話しー1章:過去編ー』がpixivに投稿されました。

物語は作者の「私の母は毒親でした」という独白から始まります。作者がはっきりそれに気づいたのは大学生の頃でした。しかし、幼少期から周囲の家庭と比べて違和感を覚える出来事は数多くあったそうです。

例えば、マンガやゲームは禁止だったことや、勉強が分からないと机や頭をたたかれるほどの厳しい教育環境だったことです。そして、それらよりも決定的だったのが母親が妄信する宗教の存在でした。そうした日常的な身体的・精神的な圧力の中で、作者は親の機嫌を損ねないよう「いい子」を演じ続けていたといいます。

そんな生活に転機が訪れたのは大学受験でした。作者は志望大学に合格していましたが、母親から宗教関係の大学へ進学するよう強く迫られます。

母親は多くの関係者に電話し既成事実を作ることで、「もう皆に伝えたから断るなんてありえないよね?」と、作者を追い込んだのです。そのとき作者は「この人は私の意思より、宗教と己の欲望を優先する人間なのだ」と感じたといいます。その後、作者は母親の希望する大学に入学し、専攻にも口出しするようになりました。

父親は母親に協力的で、兄も無関心だったため、作者は次第に「何を言っても無駄だ」と思うようになります。さらに作者への指示は強くなっていき、アルバイト代を宗教への寄付として要求されるようになる程でした。この頃から体調を崩すことも増え、強いストレスを感じるようになったといいます。

そして大学卒業後、作者はアルバイトとして働き始めますが、それについても母親は不満を口にしました。家の中でも、作者は母親と物理的な距離を取るようになっていきます。そんなある日、お金の置き方をきっかけに母親から激しい暴言を浴びせられる出来事が起きました。

これをきっかけに作者は「もうこの人に耐えられない」と感じ、精神科や行政機関にこれまでの状況を報告します。それと同時に母親から離れるために、引っ越しと支援措置を受けることを決意します。

そして、精神科や役所、警察、DVセンター、職場などに相談しながら手続きを進め、居場所が母親に知られないよう、さまざまな機関に事情を説明して根回しをおこなったのでした。

読者からは「真面目に信仰している者としては、本当に毒親が許せない」や「本当にお疲れ様でした」などさまざまな声があがっています。そんな同作について、作者の北夫得流磨さんから話を聞きました。

DV・虐待経験者の体験記で、支援措置制度を知りました

―同作を漫画として描こうと思われたきっかけがあれば教えてください。

DV・虐待経験者の体験記で、支援措置制度を知りました。おかげで宗教と毒親から縁を切り、普通の生活を送っています。宗教的理由で支援措置が通った例として、困っている方の助けになればと思い、支援措置に至るまでの背景を漫画にしました。

―同作に寄せられた声で印象に残っているものがあれば教えてください。

「宗教=悪、毒親ではない」「価値観を押し付けるのは宗教ではない」は本当にその通りです。とても優しい信者もいれば、信仰に過激でヒステリックなのが母親でした。その面がなければ普通の母親だったのかなと幼少期から考えていました。

―同作を通して、読者の方々にどのようなことが伝わってほしいですか。

宗教を隠すために誰にも相談できず、進学や就職、結婚条件などを強制されました。これ以上失われた時間や選択肢を生まないため、自分の人生を歩むために逃げる「最適解」を日々考えました。宗教と毒親問題の恐ろしさ以外に、相談しづらい点や逃げる難しさを知ってほしいです。

<北夫得流磨さん関連情報>
▽pixiv
https://www.pixiv.net/users/53385164
▽X(旧Twitter)
https://x.com/KitapElma

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