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「意思がないと来れない」桜の木に共感の声 「懐かしい」「20年前はもっと咲いていた」

渡辺 晴子 渡辺 晴子

「存在を知ってから6年、ようやく咲いてるタイミングで辿り着いた マジで意思を持たないと来れないんだよここ」

そんな投稿がXで注目を集めている。投稿したのは、風景やスナップ写真を撮影している大学生の水卜さん(@omphoto2727)。舞台となったのは、愛知県名古屋市南区にある名鉄名古屋本線の桜駅だ。

きっかけは「サクラサク入場券」 6年越しの再訪

水卜さんがこの駅を知ったのは、高校受験の際に手に入れた「サクラサク入場券」(※)がきっかけだったという。地図で場所を確認し、「受験が終わったら行こう」と考えていたものの、入学準備や日常の忙しさに追われ、そのまま訪れる機会を逃してしまった。

それから6年。この春、帰省中にふとその存在を思い出し、「今年こそは」と名古屋へ向かう途中で立ち寄ることに。長く心に残っていた場所に、ようやく辿り着いた瞬間だった。

※「サクラサク入場券」は、2020年12月に桜井駅がある近鉄(近畿日本鉄道)と桜駅のある名鉄(名古屋鉄道)が、受験生を応援する合格祈願のお守りとして発売されたもの。

「意思がないと来れない」理由とは

投稿で印象的だった「意思を持たないと来れない」という言葉。その理由について水卜さんは、「普通列車しか停まらず、大きな駅からも離れている。住宅街の中にあり、用がなければ降りることがない駅」と説明する。

実家から向かうにも電車の乗り換えが必要で、アクセスの面でも決して気軽とは言えない場所。それでも足を運んだからこそ出会えた景色があった。

ホームにひっそりと立つ“一本の桜”

実際に駅に降り立った水卜さんは、すぐに桜が見当たらずホームを歩いたという。すると、改札から離れた駅名標の背後に、ひっそりと佇む一本の桜を発見した。

すでに葉桜になりかけていたものの、その姿は印象的で、列車が通過する際には花びらが舞う美しい瞬間も見られたという。

投稿された写真はスマートフォンでの記録用だったが、駅名標と桜の関係性が伝わるよう、反対側のホームから引いて撮影。曇り空だったこともあり、「次は晴れた日にリベンジしたい」と話す。

「懐かしい」「変わった」の声が続々

投稿には多くの反響が寄せられた。

「20年前はもっと咲いていた」「枝が減って少し寂しくなった」といった変化を指摘する声や、「昔通学で使っていた」「懐かしい」といった思い出を語るコメントも目立つ。

また、「45年前に利用していた」「地元の駅で驚いた」といった声や、近隣施設での思い出を語る人もおり、駅が多くの人の記憶と結びついていることがうかがえる。

こうした反応について水卜さんは、「通学で利用していたという声が多く、少し羨ましく感じた」と笑いながらも、「昔の写真と比べると変化はあるが、それでも十分きれいで満足している」と語る。

「写真に残せば、いつでも見返せる」

今回の投稿を通じて、水卜さんは「多くの人から反応をもらえたことが嬉しい」と話す。コメント欄では地元ならではのエピソードや地名の由来なども知ることができ、「また訪れたい」と感じたという。

最後に、これから訪れる人へ向けてこんなメッセージも。

「桜は短い期間で散ってしまいますが、写真に残せばいつでも見返して楽しめます。ぜひカメラを持って行ってほしいです」

何気なく通り過ぎてしまう駅にも、足を止める理由がある。強い“意思”があってこそ出会える風景に、多くの人が心を動かされている。

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