気軽な飲食店では、隣の席の人とふと会話を交わしたり、意図せず近くの会話が耳に入ってくることがあります。そんな偶然の出会いから生まれたエピソードを描いた漫画家・おたみさんの作品がSNS上で注目されています。
1作目『電話に絶対出ない彼氏』は、作者が立ち飲み屋で出会った女性の話です。女性には彼氏がいますが、電話をかけても絶対に出ず、15分ほど経った後に外からかけ直してくるのでした。作者が彼女にその理由を尋ねると「家の壁が薄くて電話しづらいみたいで…」とのこと。
しかも、女性は彼の家に呼ばれたことがなく、クリスマスや年末年始も仕事で会えなかったと話します。話を聞いた作者の頭には、「もしかして彼氏にとってこの女性は浮気相手なのでは…」という考えが浮かびますが、それを女性に伝えることはできませんでした。
また居酒屋の店員が語る『年下に怒られてもバイトする理由』も印象的なエピソードです。この店員は、作者が注文したビールを持ってきた年配の男性店員でした。男性はかなり年下と思われる社員から、些細なミスを強く注意されてしまいます。
作者が「大変ですね」と声をかけると、店員は「娘が『大学に行きたい』って言うもんですから」と申し訳なさそうに打ち明けるのでした。作者は「応援したくなるね」と友人と語ったといいます。同作について、読者からは「お父さん、偉い」や「歳なんて別にいいんだよ」など心温まる声が多くあがっています。
3作目『邦楽聴かないマウントへのマウント』は、カフェで隣に座っていた女性2人の会話です。店内の曲を「この曲好き」と言った女性に対し、もう1人が「私は邦楽聴かないから分からないわ。洋楽ばっかで」と返します。
すると最初の女性が「私は留学が長かったから、英語だとダイレクトに意味が分かりすぎて逆に邦楽の方が聴き流せていいな」と笑顔で答えます。そのやり取りを聞いた作者は、彼女たちが互いにマウントを取り合っているように感じるのでした。
最後は、立ち飲み屋で居合わせた若い女性が語る『キャバクラの親バレと子バレ』です。彼女は厳しい父親に内緒でキャバクラで働いているそうですが、父親と飲みに行った際、乾杯をついキャバクラのクセで父親より低くグラスを当ててしまったそうです。
すると父親はすぐに「キャバクラやってるのか?」と気付いてしまいます。女性は些細な事で父親が気付いたことを不思議に思いますが、作者は即座に「それは父親がキャバクラによく行っているから気付いたのでは…」と察するのでした。同作について読者からは「父親はキャバ行ってるってことね」や「この際どっちもオープンにしちゃいましょ」などの声があがっています。
そんな日常の1コマを描いた4作品について、作者のおたみさんに話を聞きました。
「そういえばあれおもしろかったな」と漫画にすることが多いです
―日常の出来事を漫画にする際、ネタ選びで意識していることはありますか?
普段から意識してネタを探してる訳ではありませんが、立ち飲み屋等で相手の話を聞いて「なんかおもしろそう」と思ったときは少し深掘りして聞いてしまいます。すると、少し時間が経ってから「そういえばあれおもしろかったな」と漫画にすることが多いです。
―4作品の中でとくに印象に残ったコメントがあれば教えてください。
『キャバクラの親バレと子バレ』への「おあいこですね」というコメントが印象に残っています。シンプル且つその通りだな、と思いました。
―では4作品の中で、お気に入りの作品や読者に注目してほしいポイントなどがあれば教えてください。
『キャバクラの親バレと子バレ』で、ラストのコマのお父さんの顔が自分では気に入っています。人の表情を描くのが好きなので、いい顔が描けたなと思いました。
<おたみさん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/otamiotanomi
▽Instagram
https://www.instagram.com/otamiotanomi/
▽ブログ『おたみの日々』
https://otami.blog.jp/
▽無料公開中『ド真面目な友達がキャバ嬢にハマった話』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0F7GY779L?ref=cm_sw_em_r_wcm_sd_awm_CvwcKBmOKjAca