関東甲信の山地や山沿いで大雪となった2026年3月3日の夜。雪が降り積もる群馬県の山道をハイゼットS331V(4WD)で走行していた、青木一弘さん。
すると、カーブの先に赤色灯が光っており、2車線を塞ぐように救急車がスタック。
その際のドラレコ映像を、自身のYouTubeチャンネルDRIFT TEAM VOLTAGE』に投稿した青木さん。「雪道に降臨したヒーローたち」による「スタックした救急車の救出劇」は、31万回以上視聴され、感動と称賛の声が殺到した。
「雪道のヒーロー」降臨!
スタックした救急車の後輪の下に砂を撒き、自力での脱出を試みる救急隊員さんたちに、「(牽引ロープで)引っ張りましょうか?」と声をかける青木さん。
実は青木さんは、カーライフサポートショップ『ピットマン』の社長で、現役のドリフター。いわゆる車のプロフェッショナルだ。
青木さんの提案に、怪我人を搬送していて無理が出来ないため、救急隊員さんたちは「とりあえず動いてみる」と返答。
救急車は4WDで、タイヤはスタッドレス。だが、一向に脱出できず、チェーンをつけようにも救急車の前方が下り坂で、装着が困難な様子。
このままでは時間がかかり過ぎると判断し、自車の「牽引ロープ」を持って救急車に駆け寄る青木さん。ところが、牽引ロープのシャックル(連結用金具)と救急車の牽引フックのサイズが合わない……。
その時、対向車線で待機中だったドライバーの1人が自分の牽引ロープを持って登場。
車のプロである青木さんの的確なハンドル指示と、それを阿吽の呼吸で救急隊員に伝える助っ人さん。偶然居合わせた2人の「雪道のヒーローたち」の活躍で、ついに救急車は脱出に成功!コメント欄は称賛の声で溢れかえった。
緊急車両のケーススタディにも使えそう
「阿吽の呼吸で解決したらスーっと去って行くお2人。カッコいい」
「雪道のヒーローやね」
「表彰もんですよ」
「右にハンドル切ってバック!判断が的確でカッコイイ!」
「この向きで停まってるのに前から牽引?と思ったけど、そうやるのか!ハイゼットで重たい救急車を、しかも坂道でひけるのか」
「雪国出身ですが、ハンドルを右に切ってバックに入れる発想、すごいな」
「経験と知識がないとできない指示でスタック脱出!消防のケーススタディにも使えるレベルです!」
「雪道のヒーロー」の正体に驚き
牽引の際の青木さんのプランは、「フロントを横にずらして向きを変える」というもの。
その際の救急車へのハンドル操作とバックの指示に多くの感嘆の声が寄せられていたが、青木さんは雪道の走行歴30年以上を誇るベテランドライバー。しかも、毎年「凍った湖の上での走行会」を主催している氷上走行の達人だ。
そのため、スタック車両を多数レスキューしてきた経験値から、「スムーズに牽引できたのかと思います」と、青木さん。
「牽引の際は、状況や車の向き・傾斜などすべてを踏まえた上で、牽引する方向や車の位置などを考えています。今回の状況ですと、救急車は当初、左にハンドルを切っていましたが、その場合、牽引することで車が前方に進みやすくなってしまい、さらに雪深い方にはまってしまう可能性がありました」(青木一弘さん)