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「いつまで続くかねぇ」 夜職の世界の新人いじめ キャストの入れ替わりが少ない店ほど横行している?【元キャスト体験談】

たかなし 亜妖 たかなし 亜妖

キャバクラやホストクラブを題材としたドラマにありがちな、新人が古株に“洗礼”を受ける集団いじめ。しかし最近では都会でこのようないじめが発生することは珍しいそうです。忙しくて自分のことで手一杯になってしまい、毎日のように入ってくる新人を気にする余裕がないのが理由だとか。

ここまで読むと「忙しい店ではいじめがないということは、忙しくない店では…」と考えてしまう人は多いでしょう。その通りです。実はキャストの入れ替わりが少ない小さな店や地元特化型の店、古株がベッタリで離れない店は、今でも洗礼が横行しているそうです。

そして元セクシー女優である筆者も、以前スナックで体験入店をした時にいじめに遭い、それが原因で店を急に辞めたことがあります。ではその時の様子を振り返ってみましょう。

「次の新人はいつまで続くかねぇ」凄まじいお姉様たちの鎖国

当時バイトを探していた筆者が体験入店したのは、とある小さなスナックでした。スナックと言ってもオーナー兼店長が男性で、その他は全員女性で、洗い物やドリンク運びなどは全て女性がおこなうキャバクラのようなお店です。

待機席でのスマホいじりや私語厳禁など、細かいルールが多かったことを覚えています。たとえお客さんが店内にいない状態でも、このルールを守るように言われており、筆者もよく座っている姿勢でベテランキャストに注意されました。その時の注意の仕方が特徴的で、「ちゃんとして」や「これだから新人は」という注意を複数のキャストから言われるのです。

筆者はこれを受けて「嫌われたかな」と考えていたら、他の新人キャストにも同じように注意をしていたため、これは新人キャストへの洗礼だと悟りました。この時点でこのお店がハズレだったなと感じていたのですが、席に着くとさらに「ここはダメだ」と思う出来事が起きます。

それは、筆者がお客さんに気に入られてドリンクをたくさんご馳走になった時のことです。ベテランキャストたちが「でもこの子、座っている姿勢がさっき悪いから私が注意したのよ」とか「店のカラーにあまり合ってないよね」と、筆者を貶めるような情報を口々にお客さんに伝えはじめました。これにはお客さんもドン引きです。

おまけに他の席では常連らしきお客さんとべつのお姉さんたちが、筆者に向かって「また新人が入ったのか」と迷惑そうに言いました。どうやら自分たちの作り上げたコミュニティを壊されたくないようで、新しいコを入れるなという話をしていたようです。そして最後にリーダー格のお姉さんが「次の新人はいつまで続くかねぇ。まぁそのうち……ね」と言いながらニヤリと口角を上げるのでした。

なぜこのような店にお客さんがついているのかも不思議でしたが、よく考えるとお姉さんもお客さんも全員かなりの年上。恐らく内輪だけで楽しくやりたいのでしょう。このような仕打ちを受ける日が何日も続いたため「どいつもこいつも性格悪すぎ!」と考えた筆者は、日払い給与をもらうと、次の出勤予定をキャンセルし、そのお店の入っているビルには今後一切近寄らないと心に誓いました。

無給でママの愚痴聞き係に…

スナックでの出来事を経て、次に筆者が在籍したのが小さなラウンジでした。ママが1人の小さなお店で時給の良さと立地に惹かれて入店しました。この頃の筆者は若いだけではなく、ヒマだったのでとりあえずバイトをしたかったのです。

そんな甘さが災いし、またも“変な細かいルール”の洗礼を浴びることに。この店でのルールは「同伴がなくても出勤時のパンツスタイルはダメ」や「服の色指定(ママが黒嫌いだから、黒い私服はNG)」などでした。これを聞いた筆者は「あぁっ!やらかした!」と最初の説明を受けている時から大後悔したのをよく覚えています。

そしてこの店でも先輩キャストたちはネチネチと注意をしてくるタイプです。ママが席にいないと筆者の分からない話題でお客さんと盛り上がり、筆者を仲間外れ状態にしてきます。しかしママが帰ってくるとコロッと態度を変えるので、まるで先生のいない所で陰険ないじめをする同級生のような様子でした。

さすがにこれをずっと我慢することはできないと判断した筆者は、ママに退店を伝えようとタイミングを見計らいます。しかし営業後のママは常にベロベロ状態。LINEのメッセージで伝えるのも礼儀が悪いと思った筆者は、退店を告げられないでいました。

また偶然酔ってない状態のママと話ができるタイミングがあっても「営業後に愚痴を聞いてほしい」なんて言われてしまいます。3回目までは仕方なく愚痴聞き係に徹しましたが、0時から始まった愚痴が3時まで続いた日に、ついに筆者は「この店辞めよ」と決心したのは言うまでもありません。

このように新規客があまり来ない常連だけの小さなお店は、アットホームな印象が強い半面、閉鎖的な雰囲気が拭えません。一般常識で考え難いことが当たり前に発生するからこそ時給が高いのだと、これらの経験から筆者は学んだのでした。

◆たかなし亜妖(たかなし・あや) 元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター
2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。

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