カニの風味が食欲をそそる淡塩スープ、鶏の骨を煮込みこってりさっぱりに仕上げたメニュー、チャーシュー代わりに使った鯛(たい)の身のあぶりがポイントの一品―。専門学校岡山ビジネスカレッジ(岡山市)の学生が授業の一環で考案した創作ラーメンのアイデアや調理技術を競うコンテストが同校で開かれた。グランプリに選ばれたのは、濃厚なみそだれとラー油の辛さがやみつきなまぜそば。今後、市内のラーメン店で限定販売される予定だ。
コンテストは調理師養成学科2年生の授業の一環で昨年始まり2回目。和食、洋食、中華など幅広いジャンルの料理の技術を使って自由に創作できるラーメン作りを通じ、学生の商品開発力や調理技術向上を図る狙いで開かれた。
今回は6チーム計23人が出場。同校で特別講師を務める製麺所やラーメン店経営者、フレンチの専門家ら5人の審査員にそれぞれが考えた力作を提供し、魅力やコンセプトを解説した。審査員はラーメンの見た目や味のほか、調理中の動作や原材料費なども考慮して順位を決めた。
グランプリ作品は「旨辛(うまから)味噌(みそ)まぜそば」。徳田聖斗さん(20)、永木美海さん(20)、篠田彪月さん(20)のチームが考案した。
白みそと桜みそをベースにしたみそだれと食べるラー油を太麺に絡めて味わう。食べ応えのあるローストビーフや口をさっぱりさせる水菜などを添えて味にバリエーションを持たせ、温泉卵でマイルドに“味変”できるようにした。「ご褒美感のある一杯で、がっつり食べたい人にもお薦め」という。審査員からは「味のバランスが取れていて、ラーメンとして完成度が高い」「食べ終えた後のうま味、辛みのじわじわ感も良い」などと高い評価を受けた。
他のチームは、白湯(パイタン)スープをゆずや梅のジュレで味変できる「こっさり鶏骨(チーコツ)らぁ麺」▽肉野菜炒めをたっぷり盛った「栄養満点!!牛澄ましラーメン」▽フランス料理のだしを使い国産牛のレアチャーシューをトッピングした「柚子(ゆず)香る フォンドヴォー」▽ズワイガニのうま味を生かした「蟹(かに)の淡塩(あわしお)ラーメン」▽スープやチャーシューに鯛を使った「鯛の炙(あぶ)りチャーシュー麺」―を出品した。
「まぜそば」は市販向けに改良し、3月初旬に審査員の大野浩史さんが経営するラーメン店・麺酒一照庵岡山本店(北区中山下)が限定メニューとして提供する。3人は「甘みとパンチのバランスにこだわったみそだれを多くの人に味わってほしい」と話している。