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どっちが「本物」でどっちが「食品サンプル」?製造会社の問いかけに「よだれが出るほどの見た目」「すごい技術だ」

太田 浩子 太田 浩子

「魚介類を作らせたらいわさき随一と称されるベテラン製作さんに、『本物に匹敵するほどリアルに作ってください。』という特別オーダーで作ってもらった海鮮丼。」

 1932年に大阪で創業した食品サンプル製造・販売会社「いわさき」(@IWASAKI_SAMPLE)が投稿した1枚の海鮮丼の画像が話題です。

 画像は、どんぶりに溢れるように盛られた新鮮でみずみずしい刺身、エビやカニ、いくらがのったおいしそうな海鮮丼です。艶のある刺身は細かな筋までしっかり表現。エビにいたっては、頭部の殻の下にはミソが透けて見えています。思わずお箸を構えてしまいそうになりますが、「お刺身たちはガチガチにくっついていますので、箸で持ち上がることもない、海鮮丼です」。

「すごい 本物じゃないって言われてもちょっと信じられない すき」

「サンプルと種明かしされてても納得できない(特に海老)し、他のサンプルを見せられても全部サンプルだと納得できない…すごい技術だ…」

「エビの皮が透けて中の身が見えているのが不思議でしょうがないです」

「よだれが出るほどの見た目」

 美味しそうな海鮮丼に、食品サンプルだと聞いても理解が追いつかない人が続出。あまりの技術の高さに、200を超えるブックマークがつく事態になっています。

 こちらの海鮮丼は、「食品サンプルはどっち?」と月ごとに2枚の画像から食品サンプルを当てる同社の2017年のカレンダーのために特別に製作(※いわさきでは、食品サンプルは「製作」と表記しています)されました。作ったのは、食品サンプル製作歴34年のベテラン職人さん。とはいえ、特別にリアルに作ったので、製作には2日間もかかったそうです。

 製作にあたりこだわったポイントは「各具材の鮮度」と「具材の盛り付け」。特にボタンエビの透け感にこだわったとのこと。「ボタンエビは吹き付けの着色で製作しています。何度も色を重ねて透けた感じを表現しました。本来、色を重ねると透明感がなくなりますので、色を重ねても透明感を損なわない下地の色を試行錯誤して型取りをしています」。

 食品サンプルの製作で難しい食材は、調理されていない生の状態の食材で、今回のエビも難易度が高い食材だったと職人さん。ボタンエビは納得がいくまで何度も作り直しをしたそうです。

 また、汎用の型を使用した刺身の食品サンプルもありますが、今回の作品はひとつひとつ実際の刺身をもとにシリコンで型をとり、そこに塩化ビニール樹脂を流し込んで焼成して作っています。

 リアルさをアップするには、見た目そのままではなく、「頭の中にあるおいしそう!というイメージに合わせて少しデフォルメ」するのがポイントだと話します。

 昔の食品サンプルに比べてリアルになっているのは、技術的な進歩があったのかと思い担当者に尋ねると、「新しい技術というのは特になく、ほとんどは日々の繰り返しでブラッシュアップされていく、というかたちですが、素材がロウから塩化ビニール樹脂に変化したことは大きな変化だと感じます。『おいしそう』を表現できる幅が増えました」とのこと。本物のように、さらにおいしさを表現するためにはどうしたらいいかを考え、工夫を重ねた結果、食品サンプルはリアルに進歩したようです。

◾️「株式会社いわさき_食品サンプル」のX https://x.com/IWASAKI_SAMPLE

◾️いわさきのオンラインショップ https://iwasaki-ts.stores.jp

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