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痴漢に対して……JR山手線で前代未聞!? 東京都が「受験生」を守るために企画も、「女学生」イラストに賛否の声

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1月15日から運行された『痴漢撲滅キャンペーン』の一環である「ラッピングトレイン」に称賛の声が集まっている。その一方で疑問を抱く声もあがっている。

今回の企画は、1月17日、18日の大学共通テスト含めて受験シーズンに合わせて東京都が警視庁および鉄道事業者等と協力して、1月15日から28日までの2週間、JR山手線での啓発を目的に実現したものだ。

賛否両論の声があがったのは、そのデザイン。「痴漢は重大な犯罪です」「受験生ファイト!」という文字とともに、イラストで描かれたスマートフォンを持った女子学生の絵。「山手線に【痴漢は犯罪】の文字が載るのはすごい」「常に走らせてほしい」の声があると同時に、「かわいい女性である必要があるのか」「もっと犯罪であることを認識できるような怖い絵柄がいいのではないか」といった意見が出ている。

「1回限りの受験に遅刻できない」立場や心理につけ込み、「#痴漢チャンスデー」とSNSに書き込み、その日を狙い犯罪を働く者もいる中で、東京都の担当者に今回の企画意図を取材。また、今回の企画に注目した痴漢抑止活動センターにも話を聞いた。

「痴漢は重大な犯罪」ラッピングのイラストの意図は?

東京都の「痴漢撲滅プロジェクト」は2023年にスタート。JR山手線でラッピングトレインが走るのはプロジェクト初で、「より多くの人に『痴漢は重大な犯罪』であることを認識してもらうために、乗降者数の多い路線での運行としました」と担当者。

ラッピングトレインに描かれている女性のイラストは、2024年に開設したサイト『痴漢撲滅プロジェクト』内で登場するキャラクターのひとつ。今回、このイラストを採用した理由については、「サイトとの連動性やサイトへの誘導をめざし、ラッピングトレインでも採用しました」。

「痴漢を許さない」声を上げ続けたら、社会が変化

一般社団法人痴漢抑止活動センターの代表理事松永弥生さんは「山手線が「痴漢は犯罪」のラッピング電車になる。 画期的!」とXに投稿し、こちらでも賛否の意見が寄せられた。

松永さんは2016年から痴漢抑止の啓発活動を行ってきたなかで、「JR東日本が「痴漢は犯罪」のラッピング電車を走らせる日が来るなんて、予想もしていなかった」と驚きの声をあげており、こういった企画が実現したこと自体が前代未聞だと指摘する。

「2023年に東京都が痴漢撲滅プロジェクトを起ち上げた頃から、痴漢は重大な犯罪と社会全体が考えるようになってきた」と、痴漢に対する意識の変化を実感できたと言う。

今回のラッピングトレインの意匠について、松永さんは「少女の表情には怒りがあふれています。加害者の写真はどうか?警察官のイラストがいいのでは?などの声もありました。いろいろな意見が出て、社会全体で考えて、ブラッシュアップさせたら良いのではないでしょうか」と話す。

◇ ◇

今回の「痴漢撲滅キャンペーン」では、ラッピングトレインの運行のほかに、車内・駅構内でのアナウンスや、デジタルサイネージ掲出(都営地下鉄・小田急電鉄・東武鉄道・西武鉄道など)、啓発動画での発信や啓発グッズの配布などを実施。また、埼玉県・神奈川県・千葉県と共同し、受験日程に合わせてSNSでも情報を発信。

公式サイトでは、被害に遭ったときだけでなく、目撃した人がどういった行動を取ればいいのかも紹介。行動を促すことで、痴漢を許さない社会全体の気運を高めていくことを目指す。

また東京都以外にも大阪の南海電鉄や阪神電鉄などの鉄道会社を含め、全国各地の警察や鉄道会社が痴漢撲滅に向けた啓発活動を行い、警戒活動を強化している。

受験生は警視庁の防犯アプリ『Digi Policeデジポリス』の活用を、また痴漢を目撃した場合は被害者への声かけや警察・駅員への申告を。被害者ひとりではなく、社会全体で痴漢撲滅を。

【東京都痴漢撲滅プロジェクト 関連リンク】 

■公式サイトhttps://www.chikanbokumetsu.metro.tokyo.lg.jp 
■啓発動画 https://www.youtube.com/watch?v=yBSeUxp8qyE&t=13s

■警視庁防犯アプリ Digi Policeデジポリスhttps://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/tokushu/furikome/digipolice.html

■一般社団法人痴漢抑止活動センター X  @scbaction 

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