「上司が『鉛筆舐め舐めしといて』言ったら、若い女性係員に『キモっ』って言われててワロタ」
X(旧Twitter)にて、職場の同僚たちのやりとりについて紹介した、だんますさん(@massdn)。
投稿は、ビジネスの場面でよく使われる“社会人用語”に関するもの。もっとも優先すべき事柄であることを示す「一丁目一番地」や、無報酬で働くことを表す「手弁当」、メンバー全員で事に当たるという意味の「全員野球」など、特に40代以上は「知っている」、「使ったことがある」という人も多いのではないでしょうか。
しかし、それらの用語は、いわゆるZ世代というような若い世代の方々にはあまり馴染みがない様子。ゆえに、“おじさんビジネス用語”と呼ばれることもあります。
今回、だんますさんの職場で使われたのは、「鉛筆舐め舐め」という用語。
「慎重に推敲して内容を練り上げる」あるいは「数字や結果をうまくごまかす」というような意味合いで使われる言葉です。
由来には諸説あるものの、かつて鉛筆でものを書く時の様子が有力だといわれています。昔の鉛筆は今ほど品質が良くなく、乾燥するとうまく書けなくなってしまうため、芯を舐めて湿らせながら書いていたといいます。そのような姿が、「じっくり考えてうまく調整する」という意味に転じたのですね。
しかし、「鉛筆を舐める」という行為自体、現在の若者には馴染みがないでしょう。
実際に、だんますさんの職場でも、これを言った上司は、若い女性社員に「キモッ」と一蹴されてしまったといいます…。
だんますさんのXのリプ欄にもたくさんのコメントが寄せられました。
「意味分からなかったら気持ち悪いですねw」
「若い子に即『キモっ』て返されるの草すぎる」
「平成生まれだけど、聞いたことなかったww」
「アラフィフだけど知らんぞ」
「20代だけどフツーに言う。業界によるんだろうな」
世代に関わらず、この言葉を知っている/知らなかったという声が分かれたのも興味深いですね。
だんますさんに聞きました。
――上司の方と、女性係員の方のそれぞれの年代は?
だんますさん:男性上司は40代後半、女性係員は20代半ばです。
――上司の方がこの言葉を使ったいきさつは?
だんますさん:同業者向けに作成していた資料を、「(ごまかしたり改ざんするということではなく)“いい感じ”にまとめて欲しい」という意味の指示でした。
――それに対して「キモッ」と返されてしまったとのことですが。
だんますさん:上司は普段から係員にいじられており信頼関係はありますが、本当にキモいと思われている感じで、周りにいた20代の10人ほどの部下から一斉にキモいキモい言われており可哀想ではありました(笑)。その後は特に問題とはならず、「今日も上司はキモいなあ」と思われて終わったような感じです。
――世代間での受け取り方のギャップも感じるエピソードです。
だんますさん:うちの職場でもコンプラ意識は高まっており、ハラスメント的な発言がなされることは滅多にありません。ただ今回のように、「資料をいい感じにまとめる」という直接的な言い方を避けようとしたために、相手に想定外の印象を与えてしまうことは起こり得るんだな、と感じました。
――他にも、世代間のギャップに関するエピソードがあれば教えてください。
だんますさん:新人が車を運転する際に、同乗した上司が窓を開けて欲しいという意味で手をクルクル回した(※)ところ、そのジェスチャーが伝わらなかったことはありました。細かい指示が伝わらない場面は、割と多いかなと感じます。
(※昔の車は、パワーウインドーではなく、扉に付いている手回し式のハンドルを回して窓を開けるのが主流でした)
◇ ◇
だんますさんは、現在30代半ばであり、「鉛筆舐め舐め」や「一丁目一番地」といった表現も、社会人1年目の頃に教わっていたといいます。しかし、今回のことで、そういった伝統が失われていること、若い世代の人にはキモいと思われてしまう現状を知ることができたとのことでした。
時を経るごとに、言葉も変化していくものです。互いの言葉に対する常識が違うかもしれない――と心がけることも、円滑に社会生活を営むうえでは大切なのかもしれません。
■だんますさんのX(旧Twitter)はこちら
→https://x.com/massdn