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産後ワンオペで心身崩壊寸前の妻 それでも夫は夜のお店通いをやめない 「家事育児やってる」のセリフに絶望【夫婦関係修復カウンセラーが解説】

長澤 芳子 長澤 芳子

生後半年の我が子が泣き止まず、A子さんは今日も明け方まで眠れずにいました。睡眠不足で朦朧とする中、洗面所の鏡に映ったのは髪が乱れ、やつれ果てた自分でした。

そんなA子さんの苦悩をよそに、夫は「明日も早いから」と枕を抱えて別室へ。それどころか、最近夫のスーツから微かに甘い香水の匂いが漂うようになりました。

ある日、夫のポケットから見慣れない会員証と高額なレシートが出てきたことで、疑惑は確信へと変わります。妻が髪を振り乱して育児をしている裏で、夫は夜のお店で快楽を貪っていたのです。

それなのに夫は、食べた食器を流しに運んだだけで「俺は家事をやっている」と自信満々に振る舞います。育児の大変さを訴えても、夫は妻の怠慢だとでも言いたげな表情を浮かべるばかりです。

このような状況のなか、夫婦関係を修復するにはA子さんはどうすればいいのでしょうか。夫婦関係修復カウンセリング専門行政書士の木下雅子さんに話を聞きました。

まずは自分を労わる時間を確保しましょう

ー心身ともに限界のA子さんが、今、何よりも優先すべきことは何ですか

何をおいても「ご自身の体力を回復させること」が最優先です。睡眠不足で心身ともに疲弊している状態では、正常な判断を下すことはできません。夫への怒りや将来の不安など、考えるべきことは山積みかもしれませんが、今はすべて後回しにしてください。

ご実家やご友人、あるいは自治体のファミリーサポートや産後ケアサービスなどを頼り、数時間でも良いので、赤ちゃんから離れてしっかりと眠る時間を確保しましょう。まずは体を休め、誰かに辛さを話して孤独から抜け出すことが、危機脱出の第一歩です。

ー夫の「夜のお店通い」をやめさせることは可能ですか?

残念ながら、他人の行動を強制的に変えることはできません。夫は、家族が増えたプレッシャーや妻が構ってくれない寂しさから、安易な快楽へと「現実逃避」している状態です。正論を突きつけて無理やり止めさせたとしても、根本的な未熟さが変わらない限り、また別の形で問題が噴出するだけでしょう。

悔しいかもしれませんが、今は夫を変えようとエネルギーを使うのではなく、「あの人は今、弱い心に流されているのだ」と冷めた目で事実だけを受け止め、ご自身の回復にリソースを割くのが賢明です。

ーA子さんが、夫との幸せな結婚生活を送る日は訪れるでしょうか?

諦めなければ、可能性は十分にあります。今は辛いことばかりに目が向きますが、赤ちゃんは日々確実に成長しています。もうすぐ寝返りを打ち、ニコッと笑いかけてくれる日も来るでしょう。そうした子供の成長という「小さな幸せ」を育児日記に記録したり、写真に残したりしてみてください。

「産後の恨みは一生」とも言いますが、夫を「敵」と認定してしまえばそこで終わりです。今は期待値を下げつつも、赤ちゃんの成長という喜びを少しずつ共有していくことで、夫の父性が育ち、関係が変化していく未来を信じてみましょう。

◆木下雅子(きのした・まさこ)
行政書士、心理カウンセラー。大阪府高槻市を拠点に「夫婦関係修復カウンセリング」を主業務として活動。「法」と「心」の両面から、顧客を支えている。

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