免許証や学生証、幼い頃の写真から現在までを並べた投稿が、SNSで相次いで話題になりました。保存されてきた写真に映る顔つきや佇まいに、「人に歴史あり」「最後が一番かっこいい」といった声が寄せられています。2025年に多く読まれた話題を振り返ります。
高校中退、妻と紙吹雪の内職を経て…
16歳から46歳まで、30年間の免許証写真を時系列で並べたInstagramの投稿が、20万件を超える「いいね」を集め、注目を集めました。投稿したのは、島根県で会社を経営するHiroyuki Ohishiさん(@tyatyamaru_jijimaru_warabi)。髪型や表情の変化とともに、その時々の人生が刻まれた写真に、「人に歴史あり」「最後の写真が一番かっこいい」といった声が寄せられています。
Ohishiさんは田舎育ちで、16歳で免許を取得。地元の工業高校に進学しましたが、高校3年の3学期に中退し、その後は足場屋で働き始めました。働く中で、ガソリンスタンドで現在の妻と出会い、交際から1年足らずで授かり婚に。若くして家庭を持ちますが、生活は厳しく、夫婦で紙吹雪を作る内職に取り組んだ時期もあったといいます。
その頃、妊娠中の妻に向けて、「今は金がなくてしんどいが、いつしか俺は社長になって、お前が欲しいものをいっぱい買っちゃる。今は信じられんかもしれんが、頑張ると誓う」と語ったそうです。
その後、勤め先の倒産やリストラを経験し、一度は独立するも家族と離れて暮らす生活に限界を感じ帰郷。35歳で再び独立し、現在は家族や愛犬に囲まれながら会社を経営しています。「これまでの出会いや経験が自分を変えてくれた」と振り返っています。
「30年苦労すると 人間はこうなります」16歳→46歳 免許証写真の変化に衝撃 高校中退、妻と紙吹雪の内職を経て…「最後の顔が1番カッコいい」20万いいね
14歳から45歳まで 他界した母が大切にしていた一人息子の学生証や免許証
14歳から45歳まで、31年分の証明写真を時系列で並べたInstagramの投稿が話題を集めました。投稿したのは、名古屋でコーヒー店を営む井上健さん(@inouecoffee)。あどけない学生時代から、長髪に髭をたくわえた若者期、そして引き締まった表情の現在まで、人生の変化が一枚一枚に刻まれています。
写真を大切に保管していたのは、昨年他界した母親でした。女手一つで育ててくれた母の遺品整理の中で写真を見つけ、「あらためて母の愛を感じた」と振り返ります。井上さんは名古屋の私立一貫校に通い、大学進学後に雰囲気が一変。イベント会社を立ち上げ、酒や夜遊びに明け暮れる生活を送っていたといいます。
転機は、アルコール性急性膵炎で倒れたことでした。「断酒しないと死ぬ」と医師に告げられ、断酒を決意。仲間と距離を置き、家族や愛犬に支えられながら生活を立て直しました。現在は親の介護など責任を抱えつつも穏やかに暮らしており、「生き様は顔に出る」と語っています。
14歳から45歳まで 他界した母が大切にしていた一人息子の学生証や免許証 顔つきが物語る波乱万丈の31年間 「最後がかっこいいのでよし」
あどけない6歳の少年が…103kgのラガーマンを経て、宮古島でモデルに転身
6歳から25歳の現在まで、一人の男性の成長の軌跡をまとめた動画がTikTokに投稿され、「ずっと人生のピーク」「最初から最後までイケメン」といった声が寄せられ、話題となりました。投稿したのは、モデル業の傍ら、宮古島のハンバーガーショップで働く、てったさん(@tettaelua)です。
動画には、あどけない幼稚園時代から、ラグビーに打ち込んだ学生時代、スーツを着こなす営業マン時代を経て、宮古島で自然体に暮らす現在の姿までが収められています。てったさんは、過去の写真を見返したことをきっかけに「いろいろな経験をしてきた人生を、成長記録として残したい」と考え、投稿を決めたといいます。
中学から始めたラグビーでは、高校時代に首の大きな怪我を経験。医師から重い後遺症の可能性を告げられながらも、「ここで諦めたら人生でも諦め癖がつく」と覚悟を決め、大学4年間プレーを続けました。ポジション争いの中で増量を決意し、体重を103キロまで増やした経験は、人生で最も自分を追い込んだ時期だったと振り返ります。
大学卒業後は保険営業として活躍。その後「今しかできないことをやろう」と考え、海に惹かれて宮古島へ移住しました。現在は愛犬と暮らしながら、モデル活動と飲食店勤務を両立し、自身の生き方を発信し続けています。
あどけない6歳の少年が…103kgのラガーマンを経て、宮古島でモデルに転身 20年の軌跡に「ピークどこ?」「ずっとイケメン」の声
大正六年生まれの祖父がカッコよすぎると話題 白い着物と袴姿に「菅田将暉みたい」
「大正六年生まれのおじいちゃんの昔の写真がカッコ良すぎる!!」という一文とともにThreadsに投稿された、羽織袴姿の男性の写真が話題を呼びました。投稿したのは、沖縄本島で紅型染めの店と工房を営む「紅型雑貨 虹亀商店」の店主さん(@nijigameokinawa)です。写っているのは、1917年(大正6年)生まれの祖父が北海道大学在学中、21歳頃に撮影された応援団長時代の一枚で、1930年代後半のものとみられます。
投稿には「俳優さん!?」「来世で結婚してください」「菅田将暉みたい」といったコメントが続々と寄せられました。この写真は、北海道にある祖父の家で、お菓子の缶に大切に保管されていたもので、子どもの頃から何度も見せてもらっていた思い出の一枚だといいます。
祖父は「さっぽろパパ」という愛称で親しまれ、リアルに知る姿は60代から70代の頃。外出時にはスーツにシルクハットを身に着けるなど、晩年までおしゃれな人物でした。ベートーヴェンや森鷗外、クラシック音楽やロシア民謡を好み、交友関係も広く、毎年お正月には千通近い年賀状が届いていたそうです。
SNSで話題になったことは、家族とともに仏壇の前で祖父に報告しました。「今の時代の言葉をどう説明すればいいか迷ってしまった」としつつも、「多くの人に見てもらえて本当にうれしい。カッコいいおじいちゃんは家族の自慢です」と投稿主さんは喜びを語っています。
「来世で結婚してください!」大正六年生まれの祖父がカッコよすぎると話題 白い着物と袴姿に「俳優さん!?」「菅田将暉みたい」