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「屋敷の中にいれば安全」 飛べない天使たちのナゾ 集団を襲った悲劇と彼女たちの「正体」【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

「規則」とは集団の秩序を守るためだけではなく、安全を守るためにも存在します。もし規則を破った場合、周囲に及ぼす影響は未知数です。漫画家・高川ヨ志ノリさんの作品『ごくらく袋』は、飛べない天使たちの悲劇的な結末が描かれています。

空を飛べない白い天使たちは、規則により屋敷から一歩も外に出てはいけません。それは「屋敷の外はとても危険だから守られている」のです。外の世界についてもまったく知らない彼女たちですが、外の事情に詳しい天使がいました。

「あの子の情報は危険だ」と仲間たちは心配していましたが、「空想の世界の話かもしれない」と様子をみることにします。ある日、外の世界に詳しい天使は「外の世界では恐ろしい伝染病が流行っている」と話しますが、屋敷の主人が窓を塞いだので安心と天使たちは語っていました。

しかし外の世界に詳しい天使は、外の天使たちと密かに接触していたのです。その様子を目撃したほかの天使は、皆にはばらさずそのまま黙っていました。

それからしばらくして、屋敷のなかで風邪が流行りはじめます。とくに外の世界に詳しかった彼女は重症で、床に倒れ込んでいました。

実はこの病気の正体は「H5N1型鳥インフルエンザ」で、天使たちは養鶏場の鶏だったのです。養鶏場では一羽でも鳥インフルエンザを発症してしまうと、一緒に住んでいる鳥たちも殺処分されてしまいます。やがて大勢の職員によって、彼女たちは全員、袋へと収められていきました。

同作に対し「人間が病気を持ち込む場合もあるから気をつけないと」「自分も鶏の殺処分の仕事をやったことが…」など、さまざまな声が寄せられています。作者の高川ヨ志ノリさんに話を聞きました。

彼女たちの正体は『鶏』とは限定されていない

―今作を描こうと思った背景や、きっかけを

何かの拍子にご遺体を収納するための袋の名称を知ったのが描くきっかけだったと思います。描いたのは2007年、H5N1亜型ウイルスによる高病原性鳥インフルエンザ流行の頃でした。

―鶏舎の鳥たちを擬人化した理由は

擬人化した方が「鶏」と限定されなくていいかなと思ったので。ウズラとか。

―高川さんの作品について紹介をお願いします

基本的に一次創作同人漫画を描く者です。大半がpixivに置いてあります。「ごくらく袋」よりは作風が明るめですが、普通の本屋さんでご購入いただけるコミックスが割と最近出ました。カドコミで三話までが無料で読めますので、お気に召しましたらコミックスも是非。二巻完結なのでサクサク読めます。

<高川ヨ志ノリさん関連情報>
▽連載作品『怪奇古物商マヨイギ』(カドコミ)
https://comic-walker.com/detail/KC_002627_S?episodeType=first
▽X(旧Twitter)
https://x.com/hiyokoblack
▽pixiv
https://www.pixiv.net/users/7147789

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