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「あなた達の結婚式に出るのが夢だわ」 呉服屋の娘だった祖母が遺した金色の帯を裁断 デザイナーの孫が特別なドレスに 「おばあちゃんにも兄の結婚式を見せたかった」

そんでなライターズ そんでなライターズ

祖母の形見の帯を使って兄の結婚式で着用するためのドレスを手作りする様子を収めた動画がInstagramに投稿され、大きな反響を集めています。投稿したのは、株式会社kanomadeを営むファッションデザイナー・かのんさん(@kanomade)です。

祖母の形見を連れて兄の結婚式に

かのんさんが今回のドレス制作を決めたのは、兄の結婚式が決まったことがきっかけだったといいます。かのんさんが幼い頃から抱いていた「ファッションデザイナーになりたい」という夢をずっと応援してくれたそうです。

「そんな兄の結婚式のために、生前『兄や私の結婚式に行きたい』と言っていた祖母の形見を使ったドレスを作りました。祖母の形見も連れていけるし、兄に私が夢を叶えられたということも見せられるし、いい機会だと思ったからです」

リメイクに使用したのは着物の帯。祖母は元呉服屋の娘で、遺品整理では帯や着物が数多く残されていました。

「どれも綺麗な状態でしたが、祖母は私より身長が20センチほど低いため丈が合わなかったり、シミがあったりして、そのまま着物として着るのは難しかったんです」

生前に祖母も自分の体に合わせて洋服を作ったり、着物をリメイクしていたと母から聞いたことも後押しになったそうです。

「私も祖母の大切にしまってあった着物を、晴れの舞台に立たせるためにリメイクしたいと思いました。ひ孫を見せるという夢も叶わなかったのですが、祖母の形見の着物に新しい命を吹き込んで着脱しやすくすることで、ひ孫ができた時にも気軽に着てお食事をしたり、お出かけができたりするかな…と」

リメイクのこだわりと「金色」に込めた想い

デザインは、帯の柄を最も大きく美しく見せられ、なおかつスタイル良く着られるシルエットを検討し、マーメイドラインを選択。

「こだわりは、帯の幅を最大限ドレスの全面に使いたかったので、胸の立体感を残しつつ、帯の柄が一番綺麗なところを中心にくるように何度も型紙の配置を考えました」

最も苦労した工程は「型紙作り」でした。

「帯幅は普段作っている洋服生地の3分の1ほどしかなく、普通に型紙を引くと足りなくなるし、柄も綺麗に入らないので一番悩まされました」

ドレスを制作するにあたって選んだのは、金色のサテンの生地。行きつけの生地屋さんで念入りに選んだ「金色」の生地には、いろいろな想いが込められているそう。

「金色の生地が一番帯が輝いて見えました。祖母の持っていたアクセサリーのほとんどが金色系だったので、『金が好きそうだな』とも思っていたんです。また、兄への感謝の気持ちも込めています。金色は祝い事などでも使われ、ポジティブな意味合いが多いので、兄の益々の活躍を祈る意味でもぴったりだと思いました」

結婚式当日の周囲の反応

完成したドレスを纏い、兄の結婚式に参列したかのんさん。大学生の頃から服を作っていたことを親族は知っていたため、服飾技術が上達した姿を褒められたといいます。

「兄には『めっちゃ綺麗だし、似合ってるやん!腕が上がったね〜』と言ってもらえました。親族も私と趣味が似ているのか、『やっぱ結婚式は華やかが一番いいよね』と褒めてくれました」

また、参列者からの反応も大きかったそうです。

「兄のお友達やお嫁さんのお友達にもたくさん『それ作ったの〜?』『TikTokで見たことある〜すごいね〜』と話しかけてもらって、終始ニヤニヤが止まりませんでした」

着物ドレスが世界へ

その後、かのんさんはほかの帯で作ったワンピースを3着制作。この「着物ドレス」がきっかけとなり、さらに夢が大きく動き始めました。

「リメイクを続けていたら、世界5大ファッションショーの運営の方から声をかけていただき、2026年4月にカナダのバンクーバーで着物ドレスを披露することになりました。今はそれに向けて、12着の個性豊かな着物ドレスを制作中です。いろいろな国のファッションショーに参加して、いつかファッション誌『Vogue』に載るのが夢です」

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