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お寺に住む猫さん、境内の散歩で必ず訪れるのは……「尊い」「母の愛は海よりも深し」

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「お散歩に行くと絶対に猫塚に寄るミー子です」

こんなポストをしたのは、栃木県那須町にある真言宗系のお寺・長楽寺(@nasu_chourakuji)さん。

「てらねこ」(お寺で保護した猫たち)でも人気の高い同寺ですが、そのなかの1匹である“ミー子”さんの様子を映した動画に、感動の声があがっています。

ミー子さんは2010年生まれで、てらねこのなかでも最年長。他の猫たちに対して、厳しくも母性をもって接する「みんなの母さん」的存在だといいます。長楽寺では、そんなミー子さんが境内をお散歩する様子を撮影・公開しました。

家を出て、境内をとことこ歩くミー子さん。

ある場所に来ると、途端に足取りが速くなりました。

どこに向かっているのかというと――。

そこは「猫塚」

実はここには、ミー子さんの娘である“ひーちゃん”と息子である“シロ”くんが眠っているのでした。

ふたりはともに2011年に生まれましたが、ひーちゃんは2025年5月、シロくんは10月に亡くなったといいます。

長楽寺では、ひーちゃんが亡くなった際「寺に貢献してくれた猫をきちんと埋葬してあげよう」とこの猫塚を建立、先日にもシロくんの四十九日法要を行うなど、ふたりを弔っていました。

ミー子さんは、自分の子供たちが眠る場所を訪れたかったのですね。

そんなミー子さんの動画が紹介されたYouTube Channelや、X(旧Twitter)のリプ欄には感動の声が多数寄せられました。

「尊い…」
「率先して猫塚に寄ってますね」
「ひーちゃんとシロくんと3人でお話してるんだろうね」
「自分の分身が猫塚に鎮座してるのが、母猫はちゃんと理解してるんですね…」
「魂で繋がってるんでしょうね」
「母の愛は海よりも深し」
「ミー子、長生きしてね」

長楽寺の「おかみ」さんにお話をうかがいました。

――ミー子さんは、どのくらいの頻度で散歩に行くのですか?

おかみさん:1日に3、4回です。

――生前のひーちゃんとシロくんとミー子さんはどのような関係でしたか?

おかみさん:ひーちゃんとシロ、ミー子は親子として、とても良い関係でした。きびしくきちんと猫としての教育をしていた印象でした。

――ミー子さんはなぜ頻繁に猫塚を訪れるのでしょう?

おかみさん:ミー子が猫塚に向かう理由については私達も分からず、不思議に思います。ミー子の気持ちを私たちも聞いてみたいですね。

  ◇  ◇

ミー子さんの出産、動物病院からの紹介、寺の敷地内で保護などにより、これまでに11匹もの猫を飼われてきたという長楽寺。現在も、8匹の猫と一緒に暮らしているといいます。

てらねこがいるお寺として話題であり、Xのフォロワー数は27万以上に。テレビなどのメディア出演やフォトブックの出版もされています。YouTube Channelもメインチャンネル・サブチャンネルを開設されています(今回の「猫塚」の動画はサブチャンネルにて公開)。

「SNS等で日常を更新してますので、ご覧いただけたらと思います。ご来山もお待ちしております」(おかみさん)

■那須の長楽寺のX(旧Twitter)はこちら
 →https://x.com/nasu_chourakuji

■那須の長楽寺のYouTube Channelはこちら
 (メインチャンネル)
  →https://www.youtube.com/channel/UCj2r4fvegWnayE74AxCTNYg
 (サブチャンネル)
  →https://www.youtube.com/@nasu_chourakuji_sub

■那須の長楽寺のホームページはこちら
 →https://teraneko.jp/

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