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なぜキレイに遊べないの?激しいボディタッチや卓ゲロ、NG行為連発 キャバクラや風俗でやらかした人たち【出禁を言い渡された客や風俗店のボーイに取材】

たかなし 亜妖 たかなし 亜妖

キャバクラやホスト、さらにはメイドカフェなどのコンカフェ系のお店まで、そんな客商売でも「出禁(出入り禁止)」制度は存在します。とはいえ、いきなり出禁になることは少なく、多くのケースでは悪質なお客さんに対して、注意→厳重注意→出禁とステップを踏むものです。では、「二度と来るな」と言われるようなお客さんは、いったいどんな理由で出禁を言い渡されるのでしょうか。

筆者は、“出禁になった側”と“出禁を言い渡した側”の両方の当事者にインタビューを実施しました。

ケース①キャバクラ出禁!酒癖の悪さに指名嬢ブチギレ

基本的にお客さんは、指名やドリンクなどで適度にお金を支払っていれば、簡単に出禁になることはありません。後に出禁となったA男さんも、支払う金額はそこまで大金ではないものの、週1~2回はお店に通ってキャストを指名してくれる「ありがたいお客さん」でした。

そんなA男さんの問題は、酒癖がとても悪く、酔うとガラリと人格が変わってしまうことです。酒癖の悪さには自覚があり、お店で失態をする度に店と女の子に謝罪をする日々だったそうです(以下『』内、A男さん談)。

『たまにボーナスが入るとシャンパンを開けていたのですが、すぐ酔うんですよね。僕自身お酒は弱くも強くもないレベルなので、段々スイッチが入ると指名してたキャストについボディタッチをして(笑)あとは記憶を飛ばして潰れることもしょっちゅう。

ある時を境に転職し、収入が上がったのをきっかけにシャンパンを入れる頻度を上げたんですよ。そしたら、“やらかし”も増えまして……』

潰れてお店のトイレ占領や、卓ゲロ(席で嘔吐すること)、おまけに激しいボディタッチ。A男さんの暴走はなかなかのもので、指名キャストには何度も注意をされていました。しかし酒癖が簡単に治ることなく、ある日指名キャストのドレスを吐瀉物で汚してしまうトラブルを起こします。彼女はカンカンに怒り、翌日LINEで出禁を通達されました。

『“黒服も私も本当に困っていた。もう付き合い切れないからお店には来ないで”とハッキリ言われ、見事に出禁ですよ。不満が積もりに積もって出禁みたいな感じだったから、自分でも歯止めが利かなかったことを本当に後悔しています。指名していたキャストは本当に優しかったんですよ。今考えるとそんな彼女から来ないでくれ!と言われるなんて、相当ですよね……』

A男さんはキャバクラの出禁をきっかけに酒の量を減らし、現在は飲み歩きも自粛中です。大切なものは失ってから分かる……なんて言葉があるけれど、彼の場合はまさにその典型例でしょうね。

ケース②推しバンド出禁の理由は客同士の落とし込み!?

アイドルやバンドにも出禁制度が存在し、最近では何かトラブルがあるとすぐ出禁を言い渡されるそうです。他のお客さんが来づらくなり、ファン同士の揉め事からSNS炎上などに発展すると運営側に支障が出るためです。

某グループの追っかけをしていたB子さんは、毎回チケットやチェキを大量購入をする太客でした。目立つ存在なので掲示板でもよく名前が上がり、お客さん同士での揉め事に関与することも多々ありました。ハッキリ物を言う性格が、ファンの間で賛否両論だったそうです(以下『』内、B子さん談)。

『私、無駄に正義感が強くて。明らかに掲示板で悪口を書き込んでる人がこの子だ!って確信を得ると、面と向かって注意しちゃうんです。でも向こうはゼッタイ“私、そんなことしません”って否定するでしょ。しょっちゅうライブハウスの中で揉めてましたよ。でも、この正義感が仇になって、いつもあることないこと言われまくってました。変な噂も流されて、針の筵状態になった時も……』

派手にやりすぎたせいか、他のお客さんからの苦情が運営へ殺到し、B子さんは出禁になりました。なんと事実確認をされることはなく、ある日突然“通告”されたとのことです。

『推しメンではなく、公式アカウントから“あなたの苦情が多すぎます。出禁なのでもう来ないでください”っていう全くオブラートに包まないDMがきた(笑)確かに自分も悪かったけど、事実を確認されないままの出禁は悲しかったですね。まぁ有名でないグループなんて対応がいい加減なケースが多いから、仕方ないと割り切ったけど』

「いくら自分のせいだとわかっていても、しばらくモヤモヤが続いてしまった」と彼女は言います。今は別の推し活にハマり中ですが、以前よりも大人しく通っているそうです。

ケース③風俗店を「NG」ではなく「出禁」になった理由

風俗店では出禁の他に「NG」という制度があり、仮にお客さんがキャストにNGを出されても、別のキャストとは遊べるということです。しかし、複数の女の子からNGを出されるお客さんは要注意人物扱いで、「出禁一歩手前」といったところでしょう。

出禁を通達した経験多数な某店舗型ヘルスのボーイさんに話を聞くと「近年稀に見る、典型的な出禁タイプですよ」とC男さんについて語ってくれました。

C男さんはルール外のことをキャストに要求することが多く、接客をした女の子たちが連続でNGを出す始末。来店ペースが高いので即出禁にはできませんが、お店は警戒心を強めて様子を見ていました(以下『』内、ボーイさん談)。

『最初は店外要求とか、プライベートなことをズケズケ聞いてくるなどの理由で女の子がNGを出したんです。でもこの時点ですぐ出禁ってのは、お店として難しい。ハイペースで来店しますし、しつこいのをうまくかわせる女の子もいましたから。
ただ向こうも調子に乗り始めたのか、オトナのおもちゃやコスプレを持参し始めた(苦笑)うちはオプションとしてこれらのメニューを用意していますし、持ち込みは衛生面などを考慮して禁止なんです。お金をケチってルールを破るほか、女の子に対する態度も紳士じゃない。しばらくリピートしていたお気に入りキャストがいたのですが、遂にそのコからもNGが出て来店を断るようになりました』

風俗の場合、多くの店がハッキリと出禁を言い渡さず、「予約がいっぱい」や「今日は誰も空いていない」と濁しつつ追い返すのがオーソドックスなやり方です。大抵はお店の毅然とした態度にハッとさせられるものの、C男さんはまるで気づかない様子です。挙げ句の果てにはお店周辺をうろつき始め、元指名キャストのストーカーと化してしまいました。

『“女の子を待ち伏せしている様子だった”とC男さんを見かけたスタッフもいて、まずいなと。おまけに“誰か空いているコと遊べないか”と図々しい電話もかかってくるようになったので、遂に出禁を伝えました。そしたら毎日のように理由を尋ねる問い合わせまできて、我々も疲弊しましたよ……。女の子は怖がって退店しちゃうし、対応は面倒だし、なぜ綺麗に遊べないのか本当に疑問です』

時間と共にC男さんは姿を消しましたが、この手の客はいつの時代も一定数存在するのだとボーイさんは言います。独りよがりで自分の過ちに全く気づかないところが、なんとも恐ろしいポイントです。

◆たかなし亜妖(たかなし・あや)
元セクシー女優のシナリオライター・フリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ゲーム会社のシナリオ担当をしながらライターとしての修業を積み、のちに独立。現在は企画系ライターとしてあらゆるメディアで活躍中。

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