福岡市中央区にある「salon de Princess(サロンドプリンセス)」は、ネイリストで心理カウンセラーでもあるオーナーの小川博代さん(55)が、お客さんの希望するネイルを美しく施してくれるだけでなく、悩み相談にも応じてくれる評判のネイルサロン。小川さんの飼い猫の「ソフィ」(メス、12歳)と「マロン」(メス、11歳)姉妹もお客さんをお出迎えし癒している。ソフィとマロンのこと、ネイルのことなどについて小川さんに聞いた。
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小川さん ソフィは生まれたとき、母猫からミルクをうまく飲むことができず瀕死の状態だったんです。それで、猫用ミルクを哺乳瓶で私が授乳、排泄を3ヶ月間、毎日行って育てました。小さな命が手のひらの上で少しずつ大きくなる姿を今も鮮明に覚えています。
1年後に三毛のマロンが生まれると、ソフィは妹思いのお姉さんになってくれました。マロンは砂のトイレで用を足すのが下手でしたが、代わりに砂をかけてあげたりしていました。マロンもそんなソフィに甘えていましたね。
ネイルは小さい頃からずっと好きだったんです。綺麗なものや色にとても興味があって。ファッションや塗り絵も大好きでした。20代の頃、資格取得をめざしましたが子どもたちの子育てで忙しく一度は断念し、30代後半でようやく資格を取ることができました。
うちのサロンの特徴は、お客さまの希望するネイルの写真や動画を見せてもらってカラーを調合し、「なりたい」デザインのネイルを叶えること。他店では既存の色やデザインのサンプルから選ぶことが多いようですが、自分が気に入ったネイルができるのですごく喜んでくれています。
「心身ともに美しく輝くあなたのなりたいを叶える」がコンセプトです。中には自爪に悩みを抱え「手を堂々と見せられない」という方も来店されます。毎月の施術を続ければ美しいお爪にできますし、お爪が美しくなれば、人前で堂々と振る舞うことができるようになります。すると、出会いや人間関係もよくなり、自分に自信が持てるようになります。
心理カウンセラーの資格を活かして、ネイル中はパートナーや家族、体調の悩みなども伺っています。施術を終えたときにはとても元気になって帰られる方が多いです。そんな姿をみるとネイリスト冥利に尽きる思いです。
ソフィは「ピンポーン」という来客のチャイムが鳴ると、私より先に玄関で待って出迎えることが多いです。お客さまが大好きで、私が施術している間も、そばでじっとたたずんでいたり、お客さまの膝の上に乗ったり。もしかしたら自分もネイリストだと思っているのかもしれません(笑)。もちろんお客さまと猫への体調面、衛生面については細心の注意を払って気をつけています。
嬉しいときも、悲しいことがあったときも、2匹はいつもそばに必ずいて、私を励ましてくれました。猫たちからいつも元気をもらっています。「今日は〇〇さんが来るから頼むね」「今日もご苦労さま。ありがとうね」って感謝を伝えています。これからも一緒に、お客さまを笑顔にしていきたいです。
【店名】ネイルサロン「salon de Princess(サロンドプリンセス)」
【住所】福岡県福岡市中央区平尾2丁目3
【インスタグラム】@salon_de_princess5.19