落ち込む友人を元気づけたい女性と、さりげなく、しかし親身になって接客する店員。2人のちょっとした交流がSNSで話題になっています。
お会計後…思いがけないひと言が
刺しゅう作家でイラストレーターの「ありま」さんは、最近元気がない友人を励ますため、プレゼントを贈ることを思い立ちました。
訪れたのは全国に店舗のある自然派化粧品店「MARKS&WEB(マークスアンドウェブ)」。店内には植物由来の原料に天然精油を配合した石けんや化粧水、オイルなどがずらり。店員さんに相談し、香りなどを確かめながら、友人が喜んでくれそうな一品が見つかりました。
お会計後、店員さんはラッピング商品をありまさんに手渡しながら、こんな言葉をかけました。
「あのっ、お友達…元気になるといいですね!」
思いがけないひと言に、ありまさんは感激。ラッピングされた商品に店員さんのやさしさまで添えられている気がしたそうです。
「友人に笑って欲しくて入ったお店だったけど プレゼントに店員さんの優しさも添えられてる気がして うれしくて私が笑顔になってしまった」(ありまさんの作品から引用)
SNSで拡散後、後日談が
ありまさんは同店での出来事を漫画にまとめて自身のX(@arimama_umauma)に投稿。読者の間で共感が広がり、「すてきなエピソード」「人間味がある」「マークスアンドウェブは接客いいんですよね」「店員さんの距離感がいい」「すごく親切」などの声が相次ぎ、ついにはマークスアンドウェブ公式Xまで届きました。
同社公式アカウントは「この度はマークスアンドウェブにお立ち寄りいただきましてありがとうございます。素敵なイラストとともにご紹介いただき、とても嬉しいです。ご友人様へあたたかい思いが伝わりますように!またのご来店を心よりお待ちしております」と反応しました。
この出来事には後日談がありました。
「以前、コンビニで素敵な対応を受けた時に『ぜひお客様窓口に連絡を!』と教えてもらったことを思い出し、店員さんの対応、X担当の方の対応についてどちらもご連絡させていただきました。お返事が届き、担当してくださった店員さんも私の漫画を読んでくださっていたこと、どんな気持ちで接客してくださっていたのかを知って、心が温かくなりました…!これからもお店に通いたいと思います」(ありまさん)
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マークスアンドウェブは2000年、石けんや化粧品の製造を行う松山油脂(本社、東京都墨田区)の新規事業のブランドとして発足。フェイスケア、ボディケア、ヘアケア、生活雑貨を開発し、2002年には東京・丸の内に直営第1号店をオープン。現在は全国に約80店舗の直営店を展開しています。ブランド名は、MARKS(お気に入り)をWEB(広める)という意味。
ありまさんの最新作は「うちの母は今日も大安」(税込み1430円、KADOKAWA)。