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客「手ぬぐいの端がほつれる、不良品?」店「いいえ、それは…」 あえて"未完成"のまま販売する深い理由があった

中将 タカノリ 中将 タカノリ

日本古来の小間物として多くの人に愛される手ぬぐい

今、SNS上ではそんな手ぬぐいが大きな注目を集めている。きっかけになったのは

「手ぬぐいの端がほつれます。不良品ですか?と尋ねられることがあります。
お叱りを受けるかもしれないのですが、実は手ぬぐいは『未完成』の状態で販売しています。
ほつれてくるたびによこ糸をカットして整えて、ある程度フリンジができたら完成の合図です!
不良品ではないのでご安心ください」

というてぬぐい専門店「かまわぬ」公式Xアカウント(@KAMAWANU_PR)の投稿。

ハンカチやタオルのように使ったり頭や首にまとったり包帯にしたりと、さまざまな用途に用いられてきた手ぬぐい。一般的に端を縫わずに販売、使用されているものだが、このご時世だとそんなことを知らない層も増えているのかもしれない。

かまわぬのX担当にお話を聞いた。

ーー手ぬぐいがこの状態で販売されている理由は?

担当:手ぬぐいは切りっぱなしの状態で販売されています。これは、端を縫わないことで水分が端から落ちやすく乾きが早いこと、汚れやホコリがたまりにくく衛生的であることなど、高温多湿な日本の気候に適しているためです。

また、いざというときには手で縦に裂けるため、包帯代わりにしたり、古くは下駄の鼻緒の代わりに使ったりと、昔ながらの知恵として受け継がれてきました。今でも浴衣の季節などに、下駄の鼻緒が切れた際には手ぬぐいを裂いて応急処置に使うこともあります。覚えておくといつか役立つかもしれません。

ーー投稿に大きな反響がありました。

担当:手ぬぐいが切りっぱなしということは、私たちにとって当たり前のことだと思っていたため、予想以上の反響に驚くとともに、改めて「てぬぐいの訴求活動」がまだまだ足りていないことを実感いたしました。

印象的だったのは、さまざまな年代の方からコメントをいただけたことです。「おばあちゃんにほつれの処理を教えてもらった」という方や、「ほつれは取ってよかったんだ!なくなるのかと思っていた!」というコメントに、思わず心が和みました。

また、「端を縫製処理するのはNG行為なのか」といったご質問もいただきましたが、販売時はあくまで第一形態であり、手ぬぐいは日常の道具です。みなさまの使いやすいように、自由にカスタマイズしていただければと思います。

◇ ◇

SNSユーザー達から

「こんなこともアナウンスしないといけない時代になったのか...。 手拭いの端は切りっぱなしで 元々はほつれてるのが普通なのになあ。 自分で整えていくんだよ。 草履や下駄の鼻緒が切れた時に 手拭いをピピーッと裂いて直してあげて恋が芽生える時代劇も見なくなったもんね。」
「縫い目が無いと水分がたまらず雑菌の繁殖を防ぐので切りっぱなしとハニーの営業さんから聞きましたよ。」
「育てるって考えれば楽しく使っていけますね!!」

など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんは最近、手ぬぐいを使っているだろうか?

なお今回の話題を提供してくれたかまわぬでは現在、2026年の干支「午」モチーフの手ぬぐいを販売中。オンラインストアから購入できるので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

かまわぬ 関連情報
Xアカウント:https://x.com/KAMAWANU_PR
オンラインストア:https://kamawanu-store.jp/

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