tl_bnr_land

小さな犬の飼い主さんへ「大型犬は敵じゃないです…」病気やケガした小型犬の命を繋ぐのは「中大型犬と飼い主の善意」と知ってますか?

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

大型犬は「敵」じゃない、と知って

そらちゃんの犬種、ゴールデンレトリーバーは特に人懐っこく、賢いことで知られる大型犬。人間が撃ち落とした獲物を持って来る鳥猟犬としてのルーツを持ち、人と関わることが大好きな個体が多い。

そらちゃんは健康で人間に協力的な性格が評価され、病気や怪我などで「輸血」が必要な他のわんちゃんたちのために、これまで4回「供血犬」として協力。

4度目の「供血」は、体重2kgほどの小型犬のためだったそうだ。

「体重や健康状態、性格など、供血犬にはいろいろな条件があるため、その役割を担うのは必然的に大型犬が多いと思います。供血する側にもリスクがないわけではありません。依頼があっても、そらの体調が最優先です。やっぱり飼い主にとっては愛犬がいちばん可愛いですから…。

供血は無償の善意です。犬種も大きさも関係なく、大切な命を繋ぐためのものです。供血する側も輸血を受ける側も、それぞれの大切な家族の一員で、大切な命だと思っています。大型犬は小型犬の敵ではありません。サイズや見た目で決めつけず、犬を飼う主同士が理解できるようにコミュニケーションを取り、必要であれば距離を取ったりして、お互い安全に過ごせるといいなと思います」(そらちゃんの飼い主さん)

大きくても小さくても、大切な家族の一員

犬に「悪口」はわからない、と主張する人もいる。

だが、海外の研究によると、犬は人間の話す単語を200語以上覚えられる可能性があり、それがどんな口調やトーンで発せられたかにより、人間の感情を的確に理解するそうだ。

そのため、心ない言葉をかけられた時の飼い主の感情(汗などの匂い)や表情、悪口を発した人間の口調や態度などから、犬たちはそれが「よくない状況かどうか」を判断していると考えられる。

「そらは、私が体調が悪くて横になっていることに気づくと、側に来て寄り添ってくれます。大きな体で全力で遊ぼう!と甘えてくる姿もたまらなく愛おしいです。大型犬は、人間を支える盲導犬や介助犬などとして活躍する犬種も多く、人間との信頼関係を築くことやコミュニケーションを取ることが上手なわんちゃんが多いです。

そういうことを知ろうともせず、大きさや見た目だけの誤解や偏見で心ない言葉をかけられると飼い主はとても傷つきますし、ショックです。小さくても大きくても、飼い主にとっては大切な家族の一員です。そのことを忘れないでほしいです」(そらちゃんの飼い主さん)

まいどなの求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

新着ニュース