「夫が富山のお土産で買ってきた『ニャンニャンいなり』。いなりといえば、キツネな気がするけど、猫になってたらつい買っちゃうよねー」
Xに投稿された写真には、猫の形をした油揚げが並んでいました。しっぽをピーンと立て、にっこり笑顔を浮かべた猫のいなりが互い違いに入っていて、箱を開けた瞬間に目を引きます。
かわいすぎる油揚げに「食べるのがもったいない」と共感が集まり、4万件超の“いいね”、表示数は133万回(取材時点)を突破しました。
投稿主のXユーザー・ねここさん(@mickaetsuba)、さらに製造・販売元「ねこのくら工房」(富山県南砺市)の店主・宮脇廣さんに話を伺いました。
富山で偶然出会った“猫の油揚げ”
ーー旦那さまが『ニャンニャンいなり』を購入された理由や経緯を教えてください。
「富山へお墓参りに行ってその帰り道、休憩で寄ったスーパー『ヨッテカーレ城瑞』に立ち寄り、帰ってからの夕食になるものはないかと探していて見かけたようです。他の油揚げも購入したのですが、『ニャンニャンいなり』は1個だけ残っていたそうです」
ーー「猫になっていたらつい買っちゃう」という感想のとおり、初めて見たときの印象はいかがでしたか。
「猫と暮らしているので猫をモチーフにしたものに目がいったのかもしれません。パッと見て、ただただ、『かわいい』と思いました。油揚げなのにこの形とかわいらしい顔がたまりません」
ーー『ニャンニャンいなり』はどのように食べましたか。
「賞味期限も翌日だったし、その日の夕食用に買ってきてくれていたのでそのままトースターでこんがりするまで焼いて醤油をかけて食べました。一般的な油揚げと比べると豆腐に少し厚みがあって、外側がカリッと、中はジューシーで美味しかったです。ただ、かわいすぎてなかなか手が伸びなかったですね」
ーー『ニャンニャンいなり』ならではの楽しさがあるようですね。
「見た目がとてもかわいいので、きつねうどんのように、“にゃんうどん”にしても良さそうです。いなり寿司にするうと、体がふっくらしてきっとかわいいだろうなと思いました。猫の油揚げがお料理になっているのを見ると、大人でも思わず笑顔になるし、小さいお子さんも喜んで食べてくれそうだなと思いました」
猫好きにはたまらない『ニャンニャンいなり』。その誕生の背景を、「ねこのくら工房」の店主・宮脇廣さんに伺いました。