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「完成形は神のみぞ知る」84歳の“看板娘”が生み出す芸術的ソフトクリーム SNSで話題に…東京から会いに行く人も

そんでなライターズ そんでなライターズ

三重県四日市市の飲食店「しんちゃんの店」で提供されている、あるソフトクリームがSNSで注目を集めています。“看板娘”の84歳のおばあちゃんが絞るそのソフトクリームは、きれいな渦巻きとはまったく異なる、リボンのように大胆にはみ出した独特な形。一つとして同じものはなく、まるで芸術作品のようだと話題になっています。

その姿に惹かれ、東京から店を訪ねたのが、フードアナリストのたべ めぐみさん(@tabe_megumi)。「会いたいと思い東京から会いに行きました!」と語る彼女が投稿した写真には、「逆に上手くない?!」「2個分位の量に感じる」といったコメントが寄せられ、大きな反響を呼びました。

「(SNSで)このようなビジュアルのソフトクリームを作っている様子を初めてみて、逆に新感覚だと思い食べたくなりました。それと同時に作っている“看板娘”にも会いたくなりました」と語るたべさん。遠方から足を運んでまず目を奪われたのは、完成までの過程でした。

コーンの上に綺麗に渦を巻くのではなく、まるでリボンのように大胆にはみ出したり、こぼれ落ちる寸前でくいっと持ち上げられたり。予測不能な動きの末に、世界に一つだけの芸術的なソフトクリームが完成します。その仕上がりはまさに“完成形は神のみぞ知る”状態。どんな姿になるかは、その瞬間まで誰にもわかりません。

「完成するソフトクリームに1つも同じものがなく、毎回どのような出来上がりになるか楽しみなところに魅力を感じました」

ソフトクリームをつくっている“看板娘”の服部さんは、現在84歳。一緒にお店を切り盛りするのは「しんちゃん」こと、81歳の店主・新井さんです。もともと2016年にたこ焼き屋さんとしてオープンしたこのお店は、四日市市の塩浜にあるコンテナを改装した店舗で、地元の人々が絶えず立ち寄る場所として愛されていたそう。しかしお店がテレビ番組で紹介されたことをきっかけに、しんちゃんと服部さんのチャーミングな人柄が広まり、今ではフードだけでなく二人を目的に遠方から訪れる人も珍しくないのだとか。

そんな服部さんは、2017年にソフトクリームの提供が始まってから、長年の経験に基づく「感覚」だけでソフトクリームを絞っていると言います。

「時々『お花みたいにしたい』とおっしゃっていて、もしかしたら“看板娘”の中でもイメージがあるのかもしれません」

そうして完成したソフトクリームは、見た目だけでなく味も印象的でした。

「どの味もさっぱり食べやすく、たくさん食べたくなります。そしてコーンにかかっているアイス部分はスプーンで食べるのがおすすめです」

投稿された写真のソフトクリームは抹茶味とラムネ味。他にもチョコやいちごミックスなどを含め、全種類を食べたといいます。

「“看板娘”が一生懸命作る姿とソフトクリームを作る過程で、ほっこりとした気持ちになって欲しいと思い投稿しました」

SNSに投稿した理由は、味や見た目以上に、作り手への思いが大きかったようです。

「他では味わえない見た目と、おばあちゃんの家にきたかのような安心感があります。あたたかい気持ちになってもらえると嬉しいです」

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