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「幻のヘビ」が島根の離島で次々発見「初めて見た」県の準絶滅危惧種 きっかけは飼い猫? 

山陰中央新報社 山陰中央新報社

 島根県の離島・隠岐諸島で今夏、シロマダラが相次いで見つかった。個体数が少なく人目につかない場所にいることから「幻のヘビ」と呼ばれており、地域の話題になっている。

 6、7月、西ノ島町で2匹発見された。見つけたのはなんと飼い猫のノラ。同町美田の小向地区に住む奥田昭さん(81)は、飼い猫が立て続けに20センチ、50センチの個体を持って帰ってきたとし、「アオダイショウといった普通のヘビはよく見るが、初めて見た」と振り返る。生物に詳しい近くの元中学校校長、安達和良さん(83)に渡して、シロマダラと判明した。2匹は安達さんが標本として保存している。

 隠岐の島町では8月24日、同町の福祉施設職員、西原健太郎さん(52)が同町都万の歌木地区近くの県道脇で、約40センチの個体を見つけた。子どもの頃からヘビに興味を持っていた西原さんは「最初はヒバカリかと思ったが、シロマダラの幼体だった」と話す。保護したが移動中に尻尾を首に巻いて死んだといい、同町中町の隠岐自然館で標本として保存される。

 シロマダラは島根県のレッドデータブックで準絶滅危惧種となっている。無毒で、県内各地に生息するが、宅地開発や道路整備により餌となるトカゲやヘビが減り、個体数が減少している恐れがあるという。

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