家の中には、家族だけが知る独自のルールや過ごし方があり、外からは想像もつかない姿があるものです。東京都在住のBさん(50代)は、夫と中学1年生の息子と暮らす三人家族ですが、夫は基本的にパンツ一丁で過ごしています。
「我が家だけなのかな」と不安に思いつつ
上半身にはたまにTシャツを着るものの、ほとんどは下着だけの状態で過ごしているというBさんの夫。在宅勤務でのリモート会議中も、上半身だけワイシャツを着て下はパンツ一丁というスタイルを貫いています。
ある日、宅配便が届いた際にBさんが調理中だったため「出てくれる?」とお願いしたところ、「俺、下はいてないからムリ」と即答。慌ててズボンを探すでもなく、涼しい顔でソファに座り続けた夫に対し、「せめて履いてほしい」とBさんは強い違和感を覚えたそうです。
夫のパンツ一丁文化はついに中学生の息子にも伝播。学校から帰宅すると制服を脱ぎ捨て、上は肌着、下はパンツ一丁でリラックスするのが当たり前になりました。リビングには夫と息子、二人のパンツ姿が並ぶ光景。Bさんは「我が家だけなのかな」と不安に思いつつも、誰にも聞けずに悩み続けています。
少数派とは言い切れない現状
似たような悩みを抱える家庭は意外と多いようです。以下のような声がありました。
▽埼玉県・40代
我が家は男女それぞれ子どもがいるので、家で下着姿で過ごすことに対しては厳しく注意します。それでも、息子と夫だけは、パンツ一丁でウロウロしているので、娘と私は困ります。
▽神奈川県・50代
夏場、夫は風呂上りはトランクス1枚で扇風機の前に陣取ります。鍛え上げられた肉体ならともかく、ぶよぶよのお腹は見苦しい。毎回注意するのですが、「暑いんだから仕方ない!」と全く改善されません。
▽静岡県・50代
中高生の息子たちも部屋着を嫌がり、パンツ一丁で過ごしている。夫も加わると、我が家は裸族なのかと呆れています。
▽東京都・40代
フルリモートで仕事をしている私は、基本一日中ノーブラです。夏場はタンクトップにショートパンツだけなので、ごみ捨てや宅急便が来た時、やむなく着替えます。夕方子どもが帰ってくるまでタンクトップ1枚で過ごすこともあります。
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意外なほど多くの人が似たような状況を過ごしているようです。特にこの夏は猛暑だったことも関係しているかもしれません。「誰も見ていない」「楽だから」の三拍子が揃い、パンツ一丁が正式な家着として定着していたのでしょうか。季節が進んでも薄着のままという人もいるようです。
家庭内だけの姿は、本来もっともリラックスできる姿です。しかし、家族間であっても、最低限の装い、最低限のマナーを共有することは、小さな思いやりの表現かもしれません。皆さんのご家庭には、見せられない家庭内だけの姿はありませんか?