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実は「夏用」「冬用」があったクレパス すごい新商品のはずが…苦情殺到で初代社長は“全回収”を決断 子どもの笑顔を守るための逆転ストーリー

クラブTVO編集部 クラブTVO編集部

戦後の貧しい時代に、赤字必至のイベントを行い子どもたちを笑顔に!

こうして誕生した「クレパス」は子どもたちの美術教育に最適な画材ということで全国に普及していきました。非常によく売れた結果「にせもの」も流通し始めたといいます。そこでパッケージには「ほんとの」と記載してあったり、箱の裏には偽物への注意喚起もあったのだとか!

そして時は流れ、昭和24(1949)年。戦争の傷跡が残る頃、西村俊一さんが会社を担っていました。 暗いニュースが流れる中、子どもたちの心を心配した俊一さんは「クレパスで子どもたちの笑顔を取り戻したい」と考え、画期的なアイデアを実行します。

それは…貸切列車で行く写生イベント!

勿論、参加費用はタダ!国鉄・鉄道会社と協力して列車を貸し切り、約1,200名の子どもたちと自然のあるところに向かい、そこで自由に絵を描く。そんな「クレパス列車」は大盛況となり、全国ほとんどの地域で行われたといいます。

「消しゴムで消せる色鉛筆が欲しい」子どもの願いを叶えるために生まれた「クーピー」

そんな「クレパス」と同じようにベストセラー商品となったのが、1973年に発売された「クーピーペンシル」です。

昭和の中頃、子どもから「消しゴムで消せる色鉛筆はありませんか?」という質問が届いたことがきっかけで、色鉛筆の常識を覆す画期的な商品、「クーピーペンシル」が生まれたのだそう。

色鉛筆は普通の鉛筆と違い、素材の顔料やロウが紙の繊維に入り込んで消しゴムで消すことができませんでした。しかし、子どもたちの希望を叶えるために「不可能」への挑戦を続けた結果、顔料と樹脂素材を使うことで、消しゴムで消すことができるように!

1973年に発売されるとテレビCM効果もあり、大人気商品となった「クーピー」。今では大人になっても「クーピー」を使う機会を増やしたいという思いが込められた新商品「クーピーマーカー」も販売されています。消しゴムで消せて、やわらかい印象を与えてくれるマーカーです。

4月は子育て世帯にたくさん売れる!? 大変な作業を助けた「マイネーム」

続いて1969年に発売された大ヒット商品が「マイネーム」。春になると全ての親御さんが経験するのが、子どもの学校の持ち物に名前を書く作業。

しかし布地に名前を書くと、どうしても滲んでしまう問題が起こっていました。洗濯の度に書き直す作業が発生することから「滲まないペン」の開発という不可能への挑戦が始まったのです。

“書けるけど滲まない”ベストな粘度を探すために、何度も調節し続けた開発メンバーたち。そうして何百回という実験を繰り返す中で理想のペンを開発することに成功!

こうして生まれたのが油性インクの粘度が従来の2倍という「マイネーム」でした。

名前書きに特化した「マイネーム」の“保護者の負担を軽くしたい”という思いは、世の親御さんたちに受け入れられ今や定番商品となりました。さらに「マイネーム」は進化を続け、「黒インキ」だけではなくホワイトやパステルカラーの商品も生まれ、最近では「紙おむつ専用」が大ヒットしているのだそう。

そんな「サクラクレパス」のもしマネポイントは、「子どもたちの笑顔のために」。会社の成長よりも、子どもたちの笑顔が見たい、子どもたちが心豊かに育ってほしいという思いから様々な商品が生まれ、それが会社の成長に繋がったのだといいます。

今後も、子どもたちのために、またそれを使って成長した大人たちに向けた商品で、人々に笑顔を与えてくれることでしょう。

番組情報

〇番組名
日経スペシャル もしものマネー道もしマネ
〇内容
『もしもの時』に備えるマネー道!マネー活用バラエティ!
〇放送日時
テレビ大阪 第1~3日曜日 午後2時放送!放送終了後はYouTubeチャンネル、TVerで無料見逃し配信中。
〇番組HP
https://www.tv-osaka.co.jp/ip4/moshimane/
〇もしマネYouTube再生リスト
https://www.youtube.com/watch?v=6Wfd4Gf2l74&list=PLtu-h0BP6Mk-n6KEfGFbhk6dQLJuhYTgU
〇番組TVer
https://tver.jp/series/srxig6d8zn

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